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子供の歯の矯正!実際の治療方法は?

2022年8月26日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院 院長 米山博彦です。

今回はPart2からの続きです。子供の矯正治療では具体的にどのようなことが必要で、どんな治療をするのかをお伝えします。

具体的には何をするのか(治療の方法)

全ての不正咬合の始まりである上顎の劣成長の改善から開始して、1〜2ヶ月遅れて下顎の内側に倒れた奥歯を起こす装置を入れます。

使用する主な装置は以下のものです。

治療手順

1 上顎の急速拡大(ハイラックスorバラエティー)
2 下顎のリンガルアーチ 下顎歯列の拡大
3 トランスパラタルアーチ 上顎臼歯の傾斜改善
4 フェイスマスク (上顎歯列の牽引) 必要なケースのみ行う
5 2回目の上顎急速拡大(ファン装置 orハイラックス装置)
6 FKO (エフカーオー)機能矯正装置 夜間のみ使用する取り外し可能な装置 最後の仕上げに使用する

1 急速拡大装置(ハイラックス装置)による治療

1日1回スクリューを1/4回転(0.2mm)させる。2ヶ月かけて60回回すと12mm拡大することになります。他の拡大装置も取り扱いは同様です。
急速拡大装置(バラエティー装置)乳歯列など口が小さいお子さんに使用する拡大装置

永久歯が生える前の乳歯列の子供さんに使用する急速拡大装置です。違和感が少なく最初の導入装置としては最適です。

2 リンガルアーチ 下顎歯列(臼歯の正直)(内側に倒れている臼歯を外側に起こす)

不正咬合のお子さんは下顎の奥歯が内側に倒れていることが多く舌房(舌が収まる空間)が狭く舌が本来の正しい位置に入れなくて後方に下がってしまいます。奥歯を起こしてやることで舌房の空間が拡がって舌が正しい位置に収まるようになります。

3 トランスパラタルアーチ(TPA) 上顎臼歯の正直(外に倒れた大臼歯を歯列内に戻す)

急速拡大装置で拡がった大臼歯は外側に傾斜してくることが多いので、この装置で正しい傾斜に戻します。そうすることで噛み合わせが安定します。

4 FKO(エフカーオー 機能矯正装置) 下顎骨全体の前方回転の誘導

咬合誘導の最終仕上げの段階で使用する取り外しの機能矯正装置です。(主に夜間使用する)

5 口呼吸から鼻呼吸への変化

当院の受け口の子供さんのケースですが上記の治療の結果、気道が拡がって口呼吸から鼻呼吸に変化して機能障害の改善がみらました。

治療中の痛み等の不都合な症状は?(副作用など)

上顎骨の急速拡大装置は上顎骨の正中縫合といわれる軟骨のつなぎ目を拡げます。装置を入れて1週間は個人差はありますが、スクリューを回転すると歯よりも鼻の付け根がジワッと痛むという訴えが多くあります。(次第にこの痛みはなくなります)

また最初の1ヶ月間は鼻の通りが悪い子供さんは、鼻水がよく出たり、鼻血が出たりします。
しかしこれは『好転反応』と言われるもので全く心配は入りません。

それと最初は食べ物が装置の間に挟まって上手く咀嚼できない、硬いものが噛めない、発音がしにくく喋りにくい、下の装置が内側の歯肉に食い込んで痛みが出やすい、という症状も出ますが、子供さんは適応能力が大人に比べて非常に高いので1ヶ月もすれば全ての不都合はなくなっていると思います。

副作用(最初の1ヶ月ぐらい)

1 鼻の付け根のジワッとした鈍い痛み(5分間ぐらいで消失します)
2 鼻水がよく出るようになる
3 鼻血が出る事がある
4 物が食べにくい(噛みにくい)
5 喋りにくい(約1ヶ月でほぼ解消します)

いずれも最初の1ヶ月、その後は装置を交換して1週間でほぼ不快症状は解決するケースがほとんどです。

治療の期間はどれぐらいかかるのか

治療期間は約2年から2年半ぐらいはかかります。
その後は永久歯が全て生え替わるまで(12歳ごろまで)3ヶ月毎の経過観察をしていきます。
ケースによっては2期治療(ワイヤー矯正)が必要になる事があります。しかし当院のこれまでの経験では約40%ぐらいです。残り60%はワイヤー矯正は必要なく終了しています。

本当に抜歯せずに治るのか

これもケースバイケースです。確立として30%ぐらいのお子さんは高校生ぐらいでスペース不足のためワイヤー矯正に移行し、その内の10%は抜歯が必要な診断結果が出ています。しかし1期治療の段階では永久歯の抜歯は決して行いません。

後戻りはあるのか?

通常の矯正治療の場合は、約10〜20%は後戻りがあります。顎顔面矯正については歯を拡げるのではなく、骨の軟骨縫合を拡大して行くので歯の後戻りはほとんどありません

費用はいくらぐらい必要か?

費用は医院によって多少の差はあります。当院の料金設定でご説明します。
まず成長期後の通常の矯正治療(ワイヤー矯正)は700,000〜800,000円(税抜き)です。
早期の小児矯正(顎顔面矯正)はその半額350,000円(税抜き)です。
その他に5,000円/月の調整料がかかります。
12歳以降2次治療(ワイヤー矯正)が必要になった場合は残り350,000(税抜き)が追加で必要になります。

まとめ

子供たちの健全な成長のためには、成長過程の呼吸を初めとする口腔機能を理解し、機能不全が疑われる場合は出来るだけ早い段階で対処してあげる事が、子供たちの将来的に非常に重要な意味を持つと考えます。
下の永久歯が生え変わるときに内側から生えてきたなどで、異常に気がつかれるお母さん、お父さんが多いです。

これは非常に重要で、そのときに上顎、下顎の乳歯列に生え変わりのための隙間があるか?いつもお口がポカンと空いていないか?鼻詰まりや扁桃腺が腫れやすくないか?イビキはかくか?などをチェックしてお子さんに機能障害があるか知る必要があると思います。

このようなチェックに当てはまるお子さんには、無呼吸症候群やアレルギー疾患、口呼吸による姿勢の弊害を予防し、健全な成長発育を導く小児矯正(顎顔面矯正)が適応となる場合が多いと思います。

よねやま歯科医院 院長 米山博彦

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