こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は歯を失ってしまった後の治療方法についてお話したいと思います。大きく分けて3通りの治療方法がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。自分に合う治療方法を見つけましょう!
治療法によってこんなに違う!
自分の歯を失ってしまったら、皆さんはどの治療を選択しますか?なくなってしまった歯を補う方法として、入れ歯、ブリッジ、インプラントの選択があります。そこで今回は、これら3つの治療方法ごとに、周りの健康な歯へ与える影響を比べてみましょう!
健康な歯に負担をかけないのは?
◆部分入れ歯の場合
入れ歯を固定するためのバネを健康な歯にかけるので健康な歯に負担をかけます。
その結果、健康だった歯がグラグラしてくるなんてことも。バネの部分に歯垢が溜まりやすいので、健康な歯が虫歯や歯周病になりやすくなります。
◆ブリッジの場合
ブリッジは隣の健康な歯を削り土台にして、義歯を入れる方法です。健康な歯を削らなければならないことに加え、土台になる歯にも大きな負担がかかり続け、場合によっては折れてしまうことも!また、土台の周辺にはどうしても歯垢が溜まりやすくなるので、虫歯や歯周病のリスクが上がります。
◆インプラントの場合
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込んで、それを支えにして人工の歯を入れる方法です。だから、周りの健康な歯を削ったり、周りの歯に負担をかけ続けるということがありません。
自分の歯のようにしっかり噛めるインプラントの魅力は、失った歯の機能を取り戻すことだけではなく、周りの歯を守れること、とも言えます。いろいろな条件を考え合わせ、ご自分にピッタリの治療方法を選択してください。分からないことがあれば、お気軽にご相談くださいね。一緒にベストな治療方法を考えていきましょう!
番外編として適応症は少ないですがもう一つ治療法があります。
◆歯の移植の場合
虫歯や歯周病にかかっていない親知らずが残っている場合、奥歯が欠損して無くなった場合、親知らずを移植して機能させることが可能です。ただし移植歯と歯の無くなった部位の歯周組織のサイズが適応している場合のみこの移植術が適応になります。移植後は通常の歯冠修復(いわゆる差し歯)やブリッジの土台として使用できます!
当院ではインプラントの前の選択肢の一つとなっています。
日頃のお手入れの方法は?
◆部分入れ歯の場合
「入れ歯」と「歯が抜けているところ」の両方をシッカリとお手入れすることが大切です。お手入れ方法は、入れ歯をお口から外し、歯ブラシで磨きます。支台歯に引っ掛けるクラスプも、小さめのブラシや歯間ブラシなどを使って、優しく丁寧に磨きます。入れ歯洗浄剤も併用するとより効果的です。
◆ブリッジの場合
ポンティックとよばれるダミーの歯と歯茎の境目、そしてポンティックの底面は非常に汚れが溜まりやすい部分です。まずは、通常の歯ブラシで磨いて汚れを落とし、次に歯間ブラシを使って、ポンティックと歯茎の境目の汚れを効率よく取り除きます。最後にポンティックの底面の部分を、フロスを使って仕上げます。
◆インプラントの場合
自然歯と同様に磨きます。歯ブラシでの掃除に加えて、タフトブラシや歯間ブラシ、フロスなどを利用して、歯間などの汚れの溜まりやすい場所を清潔に保ちます。
磨き残しがあると、インプラントでも歯周病になり(インプラント周囲炎)、インプラントを支える周りの骨が溶かされてしまいます。
治療法によって、毎日のお手入れがこんなにも違うということがお分かり頂けたと思います。メンテナンス次第で義歯の寿命も変わってきます。一緒にベストな治療法を考えていきましょう!
よねやま歯科医院院長 米山博彦