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インプラントの魅力と向かない人は?

2022年12月2日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日はインプラント治療において「なぜインプラントが選ばれる?」と「インプラントに向かない人とは?」についてお話したいと思います。医院選びから治療前の準備、検査等についての話になります!

なぜインプラントが選ばれる?

歯を失ってしまった時、現在の選択肢はブリッジ、入れ歯、インプラントになります。なかでもインプラントは保険が効かないため高額ですし手術も必要になり、経済的にも精神的にも負担が大きい治療法です。それでも、インプラントによる治療を求める患者様が多いのはなぜでしょう?今回は、そのインプラントの魅力を大きく3つご紹介しましょう!

他の歯への影響や生活の質を考えると・・・

★魅力1/ブリッジのように、隣の健康な歯を削らなくていい!

健康な歯を削ると言うことは、削られた歯の寿命を縮めるということです。削られた歯は虫歯などになりやすい上、隣の歯を支えるために大きな負担を背負うことになるので、寿命が短くなってしまいます。

★魅力2/部分入れ歯のように、バネをかけなくていい!

部分入れ歯を入れる場合、義歯を支えるためのバネを隣の歯にかける必要があります。すると、バネをかけられた歯は負担が大きくなって数年でぐらつき始め、歯の寿命を縮めることに。

★魅力3/食べることが楽しい!話すことが楽しい!

噛む力は、自分の歯を100%とすると、ブリッジの場合は約60%程度、部分入れ歯では30~40%、インプラントの場合は、ほぼ自分の歯と同程度の噛む力を取り戻すことができると言われています。このことから分かるように、今までと同じように食事を楽しめるのがインプラント。固い物が食べられない、食べかすが詰まって痛い、入れ歯が合わなくて痛いなどのトラブルがないので、暮らしのクオリティが大きく上がるのが魅力。人前で話す時も、落ちそうになる入れ歯を気にすることがないので、積極的におしゃべりを楽しめますよ。

インプラントに向かない人とは?

歯を失ってしまった場合、ブリッジ、入れ歯、インプラントと選択肢がありますが、皆さんなら、どの治療法を選びますか?「自分の歯と同じように噛めるインプラントがいい」と思われる方も多いと思いますが、実は、どなたでもインプラント治療に向いているとは限らないのです。今月はインプラントに向かない人の例を、具体的にあげてみました。

インプラントに向かない人は?
★あごの骨の密度と量が不足している
★骨粗鬆症である
★糖尿病などの持病があり、主治医からオペは難しいと言われている
★お口の中を清潔にする習慣がない
★タバコを吸う習慣がある

骨の量が不足していたり、骨粗鬆症の方の場合は、インプラントが定着するだけの骨が足りない場合があります。また、しっかりとしたメンテナンスができない方の場合、インプラントを入れても、あごの骨を溶かしまう「インプラント周囲炎」になり、最悪の場合インプラントが脱落してしまいます。

タバコを吸う方の場合は、タバコに含まれるニコチンの影響で血行が悪くなり手術の傷の治りが遅くなったり、インプラントと骨が完全に結合することを妨げることから、インプラントの失敗の原因にもなっているのです。

さて、あなたはインプラントに向いている方でしたか?インプラントに興味があると言う方はお気軽に私たちにご相談下さいね!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

毎日の生活習慣が歯周病リスクを上げる!?

2022年11月25日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は高齢者に多い『誤嚥性肺炎』と歯周病の関連についてのお話と、歯周病は「生活習慣病と感染症の合併症」されている事についてお話したいと思います。

高齢者に多い『誤嚥性肺炎』!

最近よく耳にする「誤嚥性肺炎」。どんな病気かご存じですか?本来、食べたものは食道を経て胃に送られますが、誤って気管に入ってしまい、唾液中の細菌などが肺に感染して炎症を起こす病気です。その誤嚥性肺炎に、実は歯周病が大きく関わっていたのです!

歯周病がリスクを上げる!?

<誤嚥性肺炎の3大リスク>
★お口の中のメンテナンス不足・・・お口の中が不衛生だと、歯周病菌をはじめとした口腔細菌が増えます。食べ物を誤嚥した時に一緒に気管に入り肺に感染します。
★お口の機能低下・・・高齢になると飲み込む力や咳反射が低下して、誤嚥を起こしやすくなります。
★免疫力の低下・・・高齢者や糖尿病がある方などは免疫力が低下して、誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。

<リスクを減らすためには>
☆メンテナンスをしっかり・・・お口の中の細菌が減ればリスクを減らせます。毎日の歯みがきで、歯と歯ぐきの境目などをシッカリ磨きましょう。定期的に歯科医院でお口のメンテナンスをしてもらうことも大切です。

高齢者が亡くなる原因としてもっとも多いのが肺炎。中でも多いのが「誤嚥性肺炎」と言われています。高齢者がいるご家庭では特に気をつけてあげて下さいね。

歯周病は「感染症+生活習慣病」!?

歯周病は歯周病菌により生じる病気ですが、毎日の生活習慣によっても歯周病にかかりやすかったり、治療しても治りにくかったりすることから、歯周病も生活習慣病のひとつと考えられています。では、歯周病のリスクを上げる危険な生活習慣とはどんなものでしょうか?

生活習慣の見直しで危険因子を排除!

<こんな生活していませんか?>
★甘いもの、軟らかいものを好んで食べる・・・歯周病菌などの悪玉の細菌が住みつくプラークができやすい状態。プラークは粘着性が強くうがい程度では落ちません。
★口呼吸をしていると・・・お口の中が乾燥してプラークが溜まりやすくなります。
★タバコを吸う・・・ニコチンが血管を収縮させて歯ぐきへの血流を悪くすることで、免疫力が低下。歯周病が悪化したり、炎症が起きやすくなります。
★ストレス・・・ストレスが続くと唾液量が減少します。免疫物質が含まれている唾液が十分に分泌されないと、歯周病にもかかりやすくなります。
★歯ぎしり・・・不自然な力が歯にかかり、歯周病が悪化。

<歯周病のリスクを減らすには?>
毎日のお口のお手入れや定期的な歯科医院での検診はもちろんのこと、上記のような生活習慣を見直すこともとても大切なのです。気になることがあれば、お気軽にご相談下さい。歯科医院との二人三脚で、お口の健康を維持して歯の寿命を伸ばしましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

歯を失うと認知症のリスクが上がる!歯周病の元凶は歯周ポケット?

2022年10月14日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は歯を失う原因No.1の歯周病に関連して『歯を失うと認知症のリスクが上がる!』と歯周病の元凶と言われる『元凶は歯周ポケットにあり!』についてお話したいと思います。

歯を失うと認知症のリスクが上がる!?

実は、歯周病は「世界で最も蔓延している病気」としてギネスブックにも記載されている世界一の感染症ということをご存じですか?そして、歯を失う最大の原因となるのもその歯周病です。歯を失うと、見た目が悪いので人前で話したり笑ったりすることが億劫になるだけではなく、咀嚼機能が落ちて胃腸に負担をかけたり、噛み合わせが悪くなることでお顔の形がゆがむことも・・・。さらに怖しいことに、歯を失うことが「認知症」にも関係するというのです!

よく噛むことが予防に繋がる!

ものを噛むという行為は、食べ物を消化しやすいように細かくするというだけではなく、脳を活性化するという事がわかっています。
東北大学が行った研究によると、健康な高齢者では平均14.9本の歯が残っており、認知症の疑いのある高齢者では9.4本とハッキリとした差が見られるそうです。そして、残っている歯が少ない人ほど、海馬や前頭葉など記憶や思考を司る大切な部分の容積も少なくなっていたことが分かりました。

つまり、歯を失い咀嚼が十分にできない人ほど、脳への刺激が少なくなり、認知症へのリスクが高まるということが分かったのです。
誰もがなるかもしれない認知症の予防には、よく噛める歯を維持し良く噛むことが大切だったんですね。よく噛める健康な歯を維持するためにも、日頃のケアと定期的なプロのケアが大切です。

また、歯があっても十分に咀嚼していなければやはり脳への刺激が少なくなります。食事では歯ごたえのある食材を積極的に利用して、十分に良く噛んで脳を活性化させてあげましょう。ガムを噛むことも効果的ですよ!

元凶は歯周ポケットにあり!

テレビのなどでもよく登場する「歯周ポケット」。皆さんも聞いたことがあると思います。歯周ポケットは歯とハグキの境目の溝のことで、健康な歯ぐきでも1~2ミリありますが、中程度の歯周炎で3~5ミリ、歯周病が進行した場合は6ミリ以上と深くなっていきます。

歯周ポケットは傷口が開いた状態!

そんな歯周ポケットの中では、一体どんなことが起きていると思いますか?実は歯周ポケットの中は、適度な温度に保たれているうえ、中の汚れは通常の歯みがきでは取りにくいため、たくさんの細菌が快適に生活しているのです。そんな状態では、歯周病菌も活発に活動して歯ぐきの炎症が進行し、歯を支えてる歯槽骨と呼ばれるあごの骨を溶かし、最終的には歯を失うことに・・・。

また、歯周病の怖さは歯が抜けることだけではありません。歯周ポケットの中は組織が破壊され続けている状態なので、まさに傷口が開いた状態。細菌は簡単に体内に入り込んでしまいます。普通の細菌は白血球などの働きにより血液中では生きられませが、歯周病菌は血液の中でもしばらくは生きのびられます。

結果、歯周病菌は血液の流れに乗って全身に運ばれていき、臓器や血管壁にたどり着き、そこで炎症を引き起こします。特に心臓や脳、子宮などへの悪影響が心配されています。

全身の健康に悪影響を及ぼす歯周病。まずは、歯周病菌の住み家となる歯周ポケットを浅くすることから始めましょう。歯科医でポケット内にあるプラークや歯石を取り除き、歯ぐきの炎症を抑えて引き締め、これ以上歯周病が進行しないようにします。「歯周ポケットがあるみたい」という方は早めに歯科医院で治療してくださいね!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

よねやま歯科医院ニュースレター10月号

2022年10月6日

 

ニュースレター10月号はこちら

 

10月になりましたね!、朝夕はすっかり秋の気配で涼しく過ごしやすくなってきました。栗や柿など秋の食材も店頭に並び始めました。しかしこのところのインフレで食料品初め、全ての物価の値段が上がってしまい、手放しで食欲の秋!などと喜べないご時世は少し寂しいですね。でも紅葉を見に散歩したりするのはインフレとは関係ないので、今年も紅葉したら色々回ろうと思ってます!!

 

 

今月の話題(お話)は

『歯周病に関連する2種類の歯石のお話』 

『気になる朝起きた時の口臭のお話』 

『インプラントの長寿化(長持ちの秘訣)3! 歯軋り、食いしばり』のお話です!

ぜひご覧ください!

 

 

 

お口ポカンは危険のサイン!子供の成長発育に悪影響

2022年9月2日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院 院長 米山博彦です。

子供の不正咬合の原因の一つと言われている『口呼吸』についてお伝えしようと思います。できるだけ早期に対処できれば将来のお子さんの成長に大きな恩恵が期待できるため、まず口呼吸について知りましょう!!

口呼吸はなぜいけないと言われるのでしょうか?

一説によると日本人の実に8割以上が何らかの形で口呼吸をしていると言われています。また大人よりも成長期にある子供達への悪影響が最近ピックアップされています!

今全体の相当数の子供達が慢性的な鼻閉(鼻づまり)のため口呼吸になっていると言われています。みるとお口は半開きで、いつもお口ポカンの状態。あなたのお子さんはいかがでしょうか?もしそうだとしたら要注意です!

口呼吸による機能障害の兆候

・いつもポカンと口が開いている
・食べるときにペチャペチャ音を立てて食べる
・猫背で姿勢が悪い
・イビキがひどい
・寝起きが悪く、しばらくボーッとしている
・扁桃腺が腫れやすく、風邪をよくひく

鼻呼吸と口呼吸の違いとは?

本来、鼻は呼吸器(呼吸をする器官)で口は(食事をする器官)であるとされています。
鼻(鼻腔)は 1加湿器 2空気清浄機 3エアコン の3つの機能を果たしているとされています。

鼻呼吸をする場合、乾燥した外気が直接肺に入らないように鼻腔内に分泌される鼻水によって加湿されます。肺に到達する頃には湿度が約90%にまで加湿されています。口呼吸ではこれほど湿度を上げれないため乾燥した外気が体内に入り風邪やインフルエンザのリスクを高めます。つまり鼻呼吸は免疫機能の役割も果たしていると言えます。

また鼻腔内は外気中のホコリや細菌、ウイルスなどを捕獲して出来るだけきれいな空気を肺に送る機能も備わっています。口呼吸ではホコリや細菌、ウイルスが喉や気管に直撃してしまうため感染リスクが高くなります。

また鼻呼吸は冷たい外気を温めて肺に送ります。その温度は約36〜37度と言われています。
口呼吸では冷たい外気が扁桃腺、気管、肺に直接入るため肺の免疫機能も低下してしまうリスクが大きくなります。

(画像引用 武田薬報Web)

口呼吸のデメリットは?

出っ歯になりやすくなリます。唾を飲み込んで見ると嚥下する時には舌は上顎を上に押し上げる動きをします。人は1日に700〜1800回嚥下(飲み込み)動作を無意識に行なっています。口呼吸が習慣になってしまうと、舌が下がってきます。すると飲み込む時の力は上顎の骨ではなく前歯を前に押し出す力としてかかります。これが出っ歯の成り立ちの一つです。

さらに舌が低位に下がる事で、上顎の奥歯は内側からの支えを失い、頬の筋肉が歯を内側に押し込む事で臼歯が内側に移動してきます。

その結果、上顎の歯列は逆V字型の歯列になります。幅が狭くなると下顎や舌は前に出る事が出来なくなるため、後ろに後退します。また唇の周り筋肉(口輪筋)が弱くなって口を閉じる力が弱く上の前歯は前方に傾斜して出てきます。

これが日本人に一番多い出っ歯(上顎前突)の成り立ちです。

また上顎も下顎も歯列の幅が狭くなるので、殆どのケースで歯が並びきらない事が多く、ガタガタの歯並び(叢生そうせい、八重歯)にもなりやすくなります。

何故口呼吸になるのか?

1 アデノイドの問題

アデノイドとは咽頭扁桃と言って、上気道と咽頭の境目にある扁桃組織で3〜6歳ぐらいに肥大してくる事が多く、大きくなりすぎると鼻腔気道を閉鎖して鼻呼吸に障害が出てきます。子供の口呼吸の原因の一つです。

2 鼻疾患の問題

アデノイドはじめ、その他の鼻疾患、例えば鼻アレルギー鼻炎、鼻中隔湾曲、副鼻腔炎(蓄膿症)なども鼻閉を起こして口呼吸になる原因になります。これは耳鼻科を受診して原疾患の治療を行う必要がある場合も多いです。

3 上顎の劣成長

また鼻閉による口呼吸が習慣化してしまうと奥歯がほっぺたの筋肉に押されて内側にはいって、上顎骨が十分に成長できなくなります。また上顎が成長できないとすぐ上にある鼻腔底も成長ができないので、空気の通り道の気道は狭いままになりますます鼻閉はひどくなり悪循環になってきます。

また上顎骨の成長は9歳までで8割終わると言われておりそれ以降はあまり成長が期待できなくなります。上顎骨の成長は特に中顔面(顔の真ん中あたり)に関連していて、劣成長は将来の顔の見た目にも関係してきます。

口呼吸が習慣になってしまうと

口呼吸が習慣になってしまうと顔貌(顔立ち)、姿勢に影響が及びます。
後述する「アデノイド顔貌」が代表的なもので、子供の頃鼻閉が原因で口呼吸になってしまい、大人になって鼻の疾患がなくなっていたとしても口呼吸は意識しないと治らない事が多いです。
いづれにしても口呼吸は重大な全身疾患に結びつくことが警鐘されているため、できるだけ早期に改善を図るべきだと思います。

口呼吸と顔の変形

口呼吸をしていると顔が歪む??

口呼吸が続くと口を閉じる筋肉(口輪筋)が緩み連動して頬筋や咀嚼筋の筋力が弱くなります。また歯並びの悪さからいつも同じ側(噛みやすい側)で噛む癖がつきやすく、また顔の表情筋も左右のバランスが取りづらくなるため左右の目の大きさが変わったり、口角の位置が左右で高さが変わったりすると言われています。

アデノイド顔貌

聞きなれない言葉かもしれませんが、口呼吸が習慣化すると特徴的な顔貌になる事が知られています。

アデノイド顔貌の特徴

1 いつも口がポカンと開いている
2 顔が長い
3 口元が出ている
4 口を閉じると下顎の下に皺(しわ)ができる。(梅干しができる)
5 下顎が引っ込んでいる
6 二重顎になりやすい
7 唇がめくれあがって分厚い
8 鼻の下が長い

口呼吸と姿勢の関連

鼻閉のため口呼吸になると下顎が後退するために呼吸が苦しくなるので気道を拡げるために自然に頭は後ろに沿ってかつ首は前に傾斜してきます。その結果姿勢はいわゆる猫背になってきます。

口呼吸と疾患の関連

イビキは身体からのSOSのサイン!

イビキは寝ている時に舌根が下がって気道を狭くするために起こります。アデノイド(咽頭扁桃)や口蓋扁桃の肥大が大きな原因と言われています。特にアデノイド咽頭扁桃が鼻呼吸の障害に直接関係していると言われています。

最近では口呼吸の子供のイビキが問題視されています。口呼吸が原因で下顎が後退してそれに伴って舌も後ろに下がってしまいます。この状態が長く続いたり、肥満があったりするとさらに呼吸系の悪循環が起こって、睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる疾患に繋がってくる事があります。大人だけではなく子供にも起こります。

睡眠時無呼吸症候群との関連

睡眠時無呼吸症候群は大人だけではなく子供でもあります。この状態になると酸欠(酸素欠乏)の状態が毎晩続くために熟睡できなくなります。さらに問題は熟睡できないと成長期に大切な成長ホルモンが十分出なくなり低身長や低体重、情緒の不安定(イライラ、切れやすい など)が見られる事がある事が指摘されています。

まとめ

口呼吸は単に口から息をしているに過ぎないと思われがちですが、その影響は子供達にとって計り知れないものであると言えます。歯並びだけではなく、顔の形や姿勢、またさらには成長期の身体に大きな影響を及ぼす事態にもなりかねない事が、小児科ドクターや歯科ドクターはじめ、世界中の研究者からの報告、論文で様々な問題点が指摘され、警鐘が鳴らされています。

大切な成長期に鼻呼吸を障害する原因をしっかりと調べ、必要があれば耳鼻科、小児科、歯科で治療を受ける事は本来必要のない疾患を回避して、その後の健やかな成長に導いてあげるためにも大切な事だと思います。
鼻から呼吸できる子供と口呼吸の子供は大人になってからも非常に大きな違いが出て来る可能性が大きい事を親御さんは認識してあげてほしいと願います。

よねやま歯科医院 院長 米山博彦

子供の歯の矯正!実際の治療方法は?

2022年8月26日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院 院長 米山博彦です。

今回はPart2からの続きです。子供の矯正治療では具体的にどのようなことが必要で、どんな治療をするのかをお伝えします。

具体的には何をするのか(治療の方法)

全ての不正咬合の始まりである上顎の劣成長の改善から開始して、1〜2ヶ月遅れて下顎の内側に倒れた奥歯を起こす装置を入れます。

使用する主な装置は以下のものです。

治療手順

1 上顎の急速拡大(ハイラックスorバラエティー)
2 下顎のリンガルアーチ 下顎歯列の拡大
3 トランスパラタルアーチ 上顎臼歯の傾斜改善
4 フェイスマスク (上顎歯列の牽引) 必要なケースのみ行う
5 2回目の上顎急速拡大(ファン装置 orハイラックス装置)
6 FKO (エフカーオー)機能矯正装置 夜間のみ使用する取り外し可能な装置 最後の仕上げに使用する

1 急速拡大装置(ハイラックス装置)による治療

1日1回スクリューを1/4回転(0.2mm)させる。2ヶ月かけて60回回すと12mm拡大することになります。他の拡大装置も取り扱いは同様です。
急速拡大装置(バラエティー装置)乳歯列など口が小さいお子さんに使用する拡大装置

永久歯が生える前の乳歯列の子供さんに使用する急速拡大装置です。違和感が少なく最初の導入装置としては最適です。

2 リンガルアーチ 下顎歯列(臼歯の正直)(内側に倒れている臼歯を外側に起こす)

不正咬合のお子さんは下顎の奥歯が内側に倒れていることが多く舌房(舌が収まる空間)が狭く舌が本来の正しい位置に入れなくて後方に下がってしまいます。奥歯を起こしてやることで舌房の空間が拡がって舌が正しい位置に収まるようになります。

3 トランスパラタルアーチ(TPA) 上顎臼歯の正直(外に倒れた大臼歯を歯列内に戻す)

急速拡大装置で拡がった大臼歯は外側に傾斜してくることが多いので、この装置で正しい傾斜に戻します。そうすることで噛み合わせが安定します。

4 FKO(エフカーオー 機能矯正装置) 下顎骨全体の前方回転の誘導

咬合誘導の最終仕上げの段階で使用する取り外しの機能矯正装置です。(主に夜間使用する)

5 口呼吸から鼻呼吸への変化

当院の受け口の子供さんのケースですが上記の治療の結果、気道が拡がって口呼吸から鼻呼吸に変化して機能障害の改善がみらました。

治療中の痛み等の不都合な症状は?(副作用など)

上顎骨の急速拡大装置は上顎骨の正中縫合といわれる軟骨のつなぎ目を拡げます。装置を入れて1週間は個人差はありますが、スクリューを回転すると歯よりも鼻の付け根がジワッと痛むという訴えが多くあります。(次第にこの痛みはなくなります)

また最初の1ヶ月間は鼻の通りが悪い子供さんは、鼻水がよく出たり、鼻血が出たりします。
しかしこれは『好転反応』と言われるもので全く心配は入りません。

それと最初は食べ物が装置の間に挟まって上手く咀嚼できない、硬いものが噛めない、発音がしにくく喋りにくい、下の装置が内側の歯肉に食い込んで痛みが出やすい、という症状も出ますが、子供さんは適応能力が大人に比べて非常に高いので1ヶ月もすれば全ての不都合はなくなっていると思います。

副作用(最初の1ヶ月ぐらい)

1 鼻の付け根のジワッとした鈍い痛み(5分間ぐらいで消失します)
2 鼻水がよく出るようになる
3 鼻血が出る事がある
4 物が食べにくい(噛みにくい)
5 喋りにくい(約1ヶ月でほぼ解消します)

いずれも最初の1ヶ月、その後は装置を交換して1週間でほぼ不快症状は解決するケースがほとんどです。

治療の期間はどれぐらいかかるのか

治療期間は約2年から2年半ぐらいはかかります。
その後は永久歯が全て生え替わるまで(12歳ごろまで)3ヶ月毎の経過観察をしていきます。
ケースによっては2期治療(ワイヤー矯正)が必要になる事があります。しかし当院のこれまでの経験では約40%ぐらいです。残り60%はワイヤー矯正は必要なく終了しています。

本当に抜歯せずに治るのか

これもケースバイケースです。確立として30%ぐらいのお子さんは高校生ぐらいでスペース不足のためワイヤー矯正に移行し、その内の10%は抜歯が必要な診断結果が出ています。しかし1期治療の段階では永久歯の抜歯は決して行いません。

後戻りはあるのか?

通常の矯正治療の場合は、約10〜20%は後戻りがあります。顎顔面矯正については歯を拡げるのではなく、骨の軟骨縫合を拡大して行くので歯の後戻りはほとんどありません

費用はいくらぐらい必要か?

費用は医院によって多少の差はあります。当院の料金設定でご説明します。
まず成長期後の通常の矯正治療(ワイヤー矯正)は700,000〜800,000円(税抜き)です。
早期の小児矯正(顎顔面矯正)はその半額350,000円(税抜き)です。
その他に5,000円/月の調整料がかかります。
12歳以降2次治療(ワイヤー矯正)が必要になった場合は残り350,000(税抜き)が追加で必要になります。

まとめ

子供たちの健全な成長のためには、成長過程の呼吸を初めとする口腔機能を理解し、機能不全が疑われる場合は出来るだけ早い段階で対処してあげる事が、子供たちの将来的に非常に重要な意味を持つと考えます。
下の永久歯が生え変わるときに内側から生えてきたなどで、異常に気がつかれるお母さん、お父さんが多いです。

これは非常に重要で、そのときに上顎、下顎の乳歯列に生え変わりのための隙間があるか?いつもお口がポカンと空いていないか?鼻詰まりや扁桃腺が腫れやすくないか?イビキはかくか?などをチェックしてお子さんに機能障害があるか知る必要があると思います。

このようなチェックに当てはまるお子さんには、無呼吸症候群やアレルギー疾患、口呼吸による姿勢の弊害を予防し、健全な成長発育を導く小児矯正(顎顔面矯正)が適応となる場合が多いと思います。

よねやま歯科医院 院長 米山博彦

現代っ子は歯並びが悪い子が多い?原因は口呼吸にあり!

2022年8月19日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院 院長 米山博彦です。

今回はPart1からの続きです。なぜ現代っ子は歯並びが悪い子が多いのか、そして実際に不正咬合と関連の深い口呼吸について、子供の成長にどんな影響があるのかをお伝えします。

なぜ現代っ子は歯並びが悪い子が多いのか?

これはちょっと語弊があるかもしれません。歯並びが悪い子供は昔からいたのは確かです。しかし私が歯科医師になって34年、開業してから26年経った今感じている事があります。

実際歯並びが悪い子は多いですが、その事よりも20年前に比べて機能障害を持っている子供たちが格段に増えてきた感じがします。つまり鼻呼吸ができない子供(口呼吸になる)が多いのに驚きを感じます。

口呼吸による機能障害の兆候

・いつもポカンと口が開いている
・食べるときにペチャペチャ音を立てて食べる
・猫背で姿勢が悪い
・イビキがひどい
・寝起きが悪く、しばらくボーッとしている
・扁桃腺が腫れやすく、風邪をよくひく

何故子供の時期から矯正しないといけないのか

子供の歯並び(不正咬合)と呼吸の関係

上顎は舌が当たることによって刺激を受けて成長するといわれており、その刺激が少ないと成長不足となり幅が狭くなってしまい歯の萌出スペースが不足します。さらに上顎が狭くなると下顎も連動して幅が狭くなり臼歯が内側に倒れてしまい舌が収まるスペースが狭くなります。

上顎が成長不足で狭いとその上にある上気道の鼻腔底も成長不足で狭くなり、鼻閉が起こりやすく口呼吸になってきます。その結果扁桃肥大で風邪をひきやすく、鼻アレルギーの憎悪の要因となっている事が多いです。

口呼吸と姿勢の関係

口呼吸の習慣が長く続くと姿勢にも悪い影響が出てきます。呼吸が苦しいために頭部は後屈(後ろにそる)し、首(頚椎)は前法に傾斜して、下顎は後退(後ろに下がる)した状態になってきます。その結果いわゆる『猫背』の状態になってきます。この猫背の姿勢は口呼吸するお子さんが一番呼吸するために楽な姿勢で無意識になってきます。
『姿勢が悪い!』といくら親御さんが注意しても呼吸しないといけませんから、口呼吸の問題を解決しない限りこの姿勢を治すことはできません。

イビキはお子さんの身体からのSOS!

寝るときにイビキをかくお子さんは、口呼吸でもともと気道が狭い上に寝るときは横になって舌が喉の方に下がって気道を狭くしますから要注意です。
この状態がひどくなると子供でも『無呼吸症候群』になる事があります。
またこの状態は酸素不足で熟睡できませんから睡眠障害が起こり、寝起きが悪く、ボーっとする事が多くなります。
それよりもっと問題は成長ホルモンが充分でなくなり、低身長、低体重が起こったり、情緒の不安定で落ち着きがなくなったりの原因にもなります。

小児矯正が必要な理由は!

小児矯正が必要な理由

正しい機能は正しい形態に宿る。 それ故、小児期の不正咬合を正しい形態に誘導することは、 正しい機能を獲得するために有益であると言えます。
また大人(成長期が終了した)の機能回復による形態改善は困難になります!(外科的な方法が必要 外科矯正 美容整形等)

以上の理由から私は小児成長期の正しい治療は必要であると考えます!

次回Part3では具体的な治療についてお話しします。

よねやま歯科医院 院長 米山博彦

子供の矯正治療は必要?悪い歯並びの原因は?

2022年8月12日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院 院長 米山博彦です。

大切なお子さんの健全ですこやかな成長、女の子であれば将来美しく、男の子ではたくましく育ってほしいと親なら誰もが願っている事だと思います。健康的な身体と綺麗な歯並び、美しい笑顔は一瞬で相手に好印象を与える事になり、おおげさではなくその後のお子さんの人生を変えてしまうと私は考えています。

ではなぜ歯並びは悪くなるのでしょうか?その原因はなんでしょう?また子供の時期から矯正をした方がいいのは何故なんでしょうか?よく言われませんか?

「永久歯の生え替わりまで様子をみましょう!!」これは歯医者として言いますが非常に無責任な発言だと私は考えています。文献(世界の論文)からのレビューでは放置して自然に良くなる(正常咬合)になる確率はなんと10%以下(6.4%)と言われています。

つまり放置していては絶対に治らない!と言ってもいいと思います。「なんかおかしいな?」と思った時が治療の開始時期だと思います!

 

悪い歯並び(不正咬合)の原因は

子供に時期の不正咬合のすべての原因は結論から言うと上顎骨(上あご)の発育不足が原因と言われています。世界的な文献(論文)でも多数発表があります。歯並びを悪くする習慣(悪習慣)として指摘されているものは

・よく噛まない
・指しゃぶり、頬杖
・口呼吸による機能障害

などがありますが、特に多いのが口呼吸による不正咬合です。

最近の子供達の特徴として感じるのは、上顎(上のアゴ)が狭く、鼻閉があり口呼吸をしている子供が多いです。ある調査では実に70〜80%の子供達が程度の差はあるけど口呼吸になっているといわれています。

正常な舌の位置は上のアゴに接していますが、口呼吸の子供達は口で呼吸しないといけないので舌の位置はより低い位置、もしくは前方に置くようになり食べるときにペチャペタ音を立ててしまい、またイビキをかく子供が多いです。

その他の以下の症状が口呼吸の特徴です。思い当たる方は要注意です!

口呼吸による機能障害の兆候

・口呼吸による機能障害の兆候
・いつもポカンと口が開いている
・食べるときにペチャペチャ音を立てて食べる
・猫背で姿勢が悪い
・イビキがひどい
・寝起きが悪く、しばらくボーッとしている
・扁桃腺が腫れやすく、風邪をよくひく

また口が常時ポカンと開いていると頬の筋肉が弱くなり、その結果上の臼歯の歯列が内側に入ってしまいV字型の歯列になってしまい、舌を前に突き出す癖がつくと開咬となってしまいます。また口の中の体積が狭くなり様々な機能障害を引き起こす原因になります。

不正咬合の種類

1 出っ歯(上顎前突)

いわゆる出っ歯(上顎前突)。一見上の顎と骨が前に出ているように見えますが、実際は上顎骨の幅が狭くて下顎骨(下の顎)が後ろに引っ込んでいるケースが日本人始め東洋人には80%以上と言われています。

2 受け口(下顎咬合 反対咬合)

受け口とは、顎と歯が前に出ている状態で前歯の噛み合わせが逆になっている状態です。これの原因は大きく3つあります。

・上顎骨が短く、下顎骨は正常。
・上顎骨は正常で、下顎骨が大きい。
・上顎骨は短く、下顎骨は大きい。

やはりこれも上顎骨の奥行き(前後の長さ)が短くて、実は下顎骨の大きさは正常範囲なのに下の歯が前に出ている状態の場合が日本人には一番多いです。(70〜80%) あとのケースは遺伝要素が大きく将来外科矯正になる事が多いです。

3 交差咬合

放置すると顔全体が歪んで成長してしまいます。特に女の子(男の子もそうですが)は思春期やお年頃になると非常に悩みます。実際に当院でも20代の女性が何人も相談にいらしてます。
成長期が終わって顔の歪みを治す方法は多くは外科矯正になってしまいます!顎の骨を切って組み直す治療で確かに綺麗に治りますが、入院が必要で身体の負担は大きいです。
できるだけ低年齢、できたら5歳ぐらいで気づいて治療始めれば綺麗に治りますしその後の成長発育も良い方向に導くことが可能です。

4 乱杭歯(叢生 ガタガタの歯 八重歯)

いわゆる昔でいう 八重歯 です(私が子供の頃はアイドル達もこの歯の状態が多くむしろ可愛いとさえ言われていました。)
歯のサイズとそれが並ぶ土手である歯槽部(歯肉部)のサイズがアンバランスで並びきらない状態を言います。
5〜8歳の間に顎を大きくする処置をすれば多くのケースで歯を抜く事なしにきれいな永久歯列に誘導する事が可能です。(一部例外はあります。)

5 開咬(奥歯だけが当たっていて前歯が噛んでいない状態)

前歯でかみ切る事ができません。食物をしっかりと噛み切り、噛み潰す事ができないため丸呑み傾向が強いです。これも上顎骨の成長不足から舌が本来の場所に収まる事が出来ず、物を飲み込む時に舌を前歯の隙間に突っ込んで蓋をする癖がついてしまい、やがて下顎全体が後方に回転してしまい、前歯が当たらなくなってしまった状態です。

6 過蓋咬合

これも上顎骨の幅が狭いのが始まりです。
上顎の幅が狭いため下顎の歯列が前に出る事が出来なくなって、結果後ろに後退してしまい前歯が全く噛み合わなくなって下の前歯が上の歯肉を噛むまで伸びてしまいます。(歯は噛み合わせがなくなると動きます!)

次回Part2では子供の矯正が必要な理由と具体的な治療の方法をお話しします。

よねやま歯科医院 院長 米山博彦

歯周病の実態!歯ぐきの下で骨が溶けている!?

2022年8月5日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は歯を失う原因No.1の歯周病に関連して『歳をとって気づく、歯の大切さ!』と歯周病の実態とも言える『歯ぐきの下で骨が溶けている!?』についてお話したいと思います。

歳をとって気づく、歯の大切さ!

歯周病は歯を失うことになる大きな原因ですが、あまり歯周病予防に力を入れている方が少ないのが今の日本の現状。歯医者は歯が痛くなったときだけ、と言う方がまだまだ多いのです。

最近注目の「予防歯科」で歯周病も予防!

でも、歯周病で歯が抜けてしまった自分を想像してみてください。人前に出るのが恥ずかしい…食事も楽しめない…見た目もずいぶん老け込みそう…。そうです!歯を失うことは、人生を楽しむ上でとってもマイナスなことだったのです。気づいた方は今からでも遅くはありません。5年後、10年後、20年後の人生のために、今のうちに本気で歯のケアを始めましょう!

では、どんなケアをしていけば良いのかというと、有効なのが「予防歯科」という考え方。毎日のセルフケアとプロによるケアで、虫歯や歯周病を未然に防いでいきます。

★セルフケア

歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを使って、お口の汚れをシッカリ掻き出します。デンタルリンスなどで、お口の中を清潔に保つ習慣も◎。使い方や自分に合う商品が分からない時は私たちにお気軽にご相談ください。

★プロフェッショナルケア

歯科医院のプロによるケアでは、専門の機械を使って、歯石や磨き残した汚れを落とします。定期的にチェックを受けることで、虫歯や歯周病を未然に防ぎます。また、歯の磨き方なども、分かりやすくレクチャーしますよ。

以前は、虫歯や歯周病が多かったスウェーデンも、国を挙げて予防歯科治療に取り組んだ結果、虫歯や歯周病はみるみる減少したそうです。私たちも、10年後、20年後も自分の歯で過ごせるよう、歯とお口の健康づくりに力を入れましょう!

歯ぐきの下で顎の骨が溶けている!?

歯周病であごの骨が溶ける…なんて聞くと、本当?と思われるかもしれませんが、歯周病が進行すると、歯周病菌が出す毒素で歯ぐきの中にあるあごの骨が溶け出し、あごの骨に植わっている状態の歯は次第にグラグラになってしまうのです。

予防と早めの治療で歯を残す!

自覚症状があまりなく、発症や進行に気づきにくい歯周病の場合、「歯がグラグラしている」などの症状が出た時には、もうすでに重症化していて、治療をしても歯を残せる状態ではなくなっていることがあります。そのため、予防はもちろん、早期発見・早期治療が自分の歯を残すためにはとっても大切なのです。

「歯ぐきが赤く腫れてる?歯みがきで出血するようになった」(軽度歯周病)などの症状に気がついた時は、早めに歯医者さんに診てもらってください。軽度歯周病が進行して中度歯周病の状態に移ると、歯周ポケットの炎症が慢性化し、あごの骨は溶け始めてしまいます。

★まずは歯科医院で歯周病の検査をしましょう!★

◎ポケット検査…歯周ポケットの深さは歯周病の進行度合いに比例しているので、深さを測って現在の状態を確認します。
◎歯の動揺検査…歯周病が重度なほど、動揺は大きくなります。
◎レントゲン検査…見た目では分からない歯ぐきの中のあごの骨の状態を確認します。

検査の結果、必要であれば歯周病の治療をします。治療終了後は、定期的に歯科医院で歯周ポケット等の検査を受けて歯周病の進行を確認し、歯周ポケット内の細菌を取り除くメンテナンスをしてもらいます。歯周病にならない、進行させない習慣を作っていきましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

歯周ポケットの深さで歯の健康状態がわかる?

2022年7月29日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は歯を失う原因No.1の歯周病に関連して『あなたの歯周ポケットは何ミリですか?』と歯周病菌の巣窟と言われる歯石について『白と黒。歯石には2種類ある!』についてお話したいと思います。

あなたの歯周ポケットは何ミリですか?

歯周ポケット。皆さんご存じですよね。歯周ポケットの中には細菌がいっぱい住んでいて、歯ぐきを腫らしたり、口臭をひどくしたり、歯周病をどんどん悪化させるなど、私たちの健康を脅かしています。今回は、そんな歯周ポケットの深さから、歯周病の進行具合や治療法をみていきましょう。

歯周ポケットで歯の健康状態をチェック!

■歯周ポケットの深さは2~3mm程度・・・歯肉炎

歯ぐきに炎症が起きブラッシングなどで出血しやすくなっています。軽度の場合は、歯ブラシやデンタルフロスなどを使って丁寧に磨くことで改善できます。

■歯周ポケットの深さは3~4mm程度・・・歯周病初期

歯ぐきの腫れや出血だけでなく、冷たい水がしみたり口臭が出たりしてきます。歯科で細菌の温床となる歯石を除去してもらいます。

■歯周ポケットの深さは4~6mm程度・・・歯周病中期

歯肉はさらに赤くなり腫れぼったくなります。あごの骨が溶かされ歯を指で押すとぐらつくことが。歯が浮くような感じがしたり、口臭が強くなったりも。歯周ポケットの中にこびりついた頑固な歯石を掻き出す処置(SRP)を行います。

■歯周病重度/歯周ポケットの深さは6~8mm程度

あごの骨がさらに溶け歯のぐらつきがひどくなります。歯と歯茎の境目から膿が出たり口臭がよりきつくなります。歯周ポケットが深くSRPで歯石を取り除くことができない場合は、歯茎を切開し歯石を取ります(フラップ手術)。
ポケットが深くなればなるほど治療が困難になりますので、歯茎の違和感に気がついたら早めに歯科医院へ。シッカリ診てもらって酷くならないようにしましょう!

補足ですが1度口腔清掃をしっかり行うと、口腔内の歯周病菌はやく80%がなくなります。しかし0にすることは不可能で、残りの20%がだんだん増えていって、元の100%に戻るのが約3〜4ヶ月かかると言われています。従って3ヶ月毎に口腔ケア(プロフェッショナルケア)を行うと歯周病の進行を抑制できるという事になります。これが3カ月が定期検診、口腔ケアの間隔の理想と言われる根拠になっています!

白と黒。歯石には2種類あるんです!

皆さんは、歯石が2種類あるってご存じですか?え?歯石って歯の周りにつく白い石のようなものでしょ?と思われるかもしれませんが、実は歯石には、白っぽい「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」と、赤黒い「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」があるのです。

歯石に住む細菌が、歯の寿命を縮める!

なんだか難しそうな名前ですが、簡単に言えば「歯肉縁上歯石」とは、歯ぐきの縁よりも上に付着した歯石のことで、「歯肉縁下歯石」とは、歯ぐきの縁より下、つまり歯周ポケット内の歯根部分に付着した歯石のことを言います。それぞれの違いは…

■歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)

歯石は、プラーク(細菌のかたまり)が唾液の中のカルシウムやリンなどのミネラル成分と結びついて石のように固くなったものです。白色または黄白色をしている歯肉縁上歯石の場合は、歯科医院でのスケーリングで比較的簡単に取り除くことができますが、放置していると、歯石に住む細菌が悪さをして歯周病が進んでいきます。

■歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)

歯周ポケット内にできる歯石は、歯周ポケットからの浸出液や血液が含まれるため、黒褐色でとても固く、歯根に頑固にこびりついています。このため、スケーリング・ルートプレーニング(SRP)という歯周治療が必要になります。歯肉縁下歯石が付着すると、さらに歯肉の炎症が進み歯周ポケットが深くなり、歯を支える大事なあごの骨まで溶かしてしまうことに!

このように、プラークの住み家となる歯石を放置していると歯周病で歯を失うリスクがグンと高まってしまうのです。毎日のブラッシングはもちろん、歯科医院での定期的な歯石取りが大切です!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

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