ニュースレター4月号の話題(お話)は
1『歯周ポケット、深くなったら治らない?』
テレビ等でよく耳にする「歯周ポケット」ですが、詳しいことはよく知らないという方もいらっしゃるかと思います。今回は歯周ポケットの進行具合とその治療についてお伝えします!
▼そもそも歯周ポケットとは?
歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの間にある溝のことです。歯周病の進行によって深くなっていくため、歯周病の進行度合いを測る重要な指標になります。
▼ポケットの深さで分かる歯周病の進行具合
歯周ポケットの深さが3mm以下であれば健康な状態です。深さが4~5mmあると初期の歯周病。歯磨きの際の出血や歯ぐきの腫れがみとめられます。歯周ポケットが6mmの深さになると重度の歯周病と言えます。ここまでくると、さらに歯ぐきが腫れて出血し、膿が出ることも。8mm以上まで進行するとあごの骨が溶け歯がグラグラと揺れてくることがあります。
▼歯周ポケットは改善できる?
適切な治療を行うことで健康な歯ぐきを取り戻すことは可能です。初期の歯周病なら歯科医院で歯ぐきの上や歯周ポケットの中の歯垢や歯石を除去し、日々のブラッシングを行うことで改善するでしょう。重度の歯周病の場合は、外科治療(フラップ手術)が必要となります。手術では歯ぐきを切開し、歯周ポケットの深い所に入り込んでいる歯垢や歯石を除去していきます。
このように歯周ポケットは進行するほど治療が大がかりになり時間も長くかかります。歯周ポケットを深くしないために、日頃のケアに加えて定期的に歯科医院でクリーニングしてもらいましょう!
2『歯石のつきやすい場所はありますか?』
まず、歯石についてですが、歯石は細菌の塊である歯垢(プラーク)が変化したものです。歯みがきで取りきれなかった歯垢が、唾液中のカルシウムと結合し石灰化し固くなったものです。歯石の表面はとてもザラザラしているため、歯石の上にさらに歯垢が付着して細菌の温床となり、歯肉に炎症が起きやすく、歯周病も進行しやすくなるため定期的に除去することが必要です。さて、本題の歯石がつきやすい場所ですが、それは唾液腺の開口部付近です。特につきやすいのが、下の前歯の裏側。舌の下に唾液腺の開口部があります。次につきやすいのが上の奥歯の頬側で、ここも唾液腺の開口部近くです。歯石がつきやすい方は、この辺りを特に気をつけて磨いてみてくださいね。セルフケアで歯石を予防することに加え、歯科医院での定期ケアでできてしまった歯石を取り除き、健康なお口をキープしていきましょう!
3『インプラント治療にかかる費用は?』
インプラントに興味はあるけど、治療費は一体どれくらいかかるの?と思われている方もいらっしゃると思います。そこで今回は、インプラントの治療にかかる費用についてお伝えします!
▼インプラントの費用相場は?
歯科医院により価格設定が異なりますが、インプラントの平均費用は、1本につき約30万円~40万円です。これには、検査・診察費、手術費、人工歯の費用などが含まれます。あごの骨に厚みがない場合は骨造成手術が必要になるなど、追加費用が必要となることもあります。
▼インプラントはなぜ高額になるの?
インプラントによる治療は保険が適用されない自費診療となるため、他の保険適用の治療法より高額になります。加えて高度なスキルや専門的な設備が必要であること、インプラント本体が高価であること、治療期間が長いことなどから、インプラントによる治療は高額になってしまうのです。
▼歯科医院選びのアドバイス
インプラントは優れた治療法ですが、その分費用もかかる治療法です。そのため、インプラント治療を受ける際は、複数の見積もりを取るなどして、じっくり歯科医院を選ぶことが大切です。また、十分な経験や実績がある医師か?何でも気兼ねなく相談できるか?アフターメンテナンスに通いやすい場所か?など、費用面だけでなく様々な要素を総合的にみて判断しましょう。
その他、インプラントに関するご質問・ご相談等がございましたらお気軽にお尋ねくださいね!
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