ニュースレター2月号の話題(お話)は
1『今一度見直そう!毎日の歯周病予防』
歯周病は歯周病菌によって歯ぐきが炎症を起こし、歯を支えるあごの骨(歯槽骨)が溶けていく病気です。最悪、歯が抜け落ちてしまいますが、初期の頃は自覚症状に乏しいため悪化してから気づくことも多いです。そんな歯周病について、あらためて予防のポイントをご紹介します!
★毎日の歯磨き
基本は毎日の歯みがきです。歯と歯ぐきの間に溜まっている歯垢を、歯ブラシを小刻みに動かしてしっかり取り除きます。歯と歯ぐきの間に当たるよう毛先の角度も調整しましょう。奥歯や歯の裏側は汚れが溜まりやすいので特に丁寧に磨きます。
★自分に合ったデンタル用品
歯ブラシはお口の状態や歯の大きさに合わせて、自分に合った形状や毛先の硬さのものを使いましょう。そしてデンタルフロスや歯間ブラシで歯間の汚れをしっかり掻き出します。歯磨き粉は、殺菌作用のある「塩化セチルピリジニウム(CPC)」や「イソプロピルメチルフェノール(IPMP)」や歯ぐきの腫れや出血を抑える効果の期待できる「トラネキサム酸(TXA)」などが配合されたものがおすすめです。
★生活習慣の見直し
免疫力が低下すると抵抗力が落ちるので、歯周病菌も活発化します。そのため、普段から食事や睡眠などに気をつけて規則正しい生活を送ることが大切。また、喫煙は歯周病にとっても大敵です。タバコの有害物質により歯周病になりやすく症状も悪化しやすくなります。
2『歯ブラシの選び方を教えてください』
店頭には多くの種類の歯ブラシが並び、どれを選べば良いか迷われると思います。そこで今回は、歯ブラシ選びの主なポイントを3つご紹介しますね!
➀ヘッドの大きさ・・・一般的に小さめヘッドのほうがお口の中で小回りがきき、歯間の隙間など汚れが溜まりやすい部分までしっかり磨けます。
②毛先の形状・・・毛先が丸くカットされた「ラウンド毛」は歯の表面の汚れを効率よく除去したい人、先端が細くなっている「テーパード毛」は歯周病予防をしたい人や歯茎がデリケートな人にオススメです。
③毛の硬さ・・・「やわらかめ」「ふつう」「かため」があり、一般的には「ふつう」でOKです。歯ぐきに痛みがある場合はやわらかめを使用するなど、お口の状態に合わせて使い分けましょう。合わない歯ブラシでは歯みがきの効果が半減します。上の選び方を参考に、ぜひ自分のお口の状態に合った歯ブラシを探しましょう。疑問点等ございましたらお気軽にお尋ねくださいね♪
3『あなたはどっち?インプラントに《向く人×向かない人》②』
前回はインプラント治療に「向く人」についてお伝えしましたが、今回から2回に分けてインプラント治療に「向かない人」についてお伝えします!
《インプラントに向かないのはどんな人?その1》
◆あごの骨が不足している人・・・インプラントはあごの骨に埋め込む治療法です。インプラントを支えるには、あごの骨の量と質が十分にあることが重要。骨量が少ない場合は、骨移植などの処置によって改善できるケースもありますが、その分、治療期間や治療費用がかかります。
◆重度の歯周病の人・・・インプラントの治療後に歯周病菌がインプラントの周りの歯ぐきなどに感染し「インプラント周囲炎」になってしまうリスクが高くなります。インプラント周囲炎はいわばインプラントの歯周病。重症化するとあごの骨を溶かし、最終的にはインプラントが抜け落ちてしまいます。インプラントを入れる前に歯周病の治療を徹底的に行う必要があります。
◆骨粗しょう症の人・・・骨の密度が低下して骨がもろくなる骨粗しょう症の人は、インプラント治療が難しいケースがあります。あごの骨の量が少なくてインプラントを支えられなかったり、服用している薬の影響であごの骨が壊死しやすいなどのリスクがあるためです。
あごの骨量不足や、重度の歯周病、骨粗しょう症がある方のインプラント治療は向いているとは言えません。しかし、リスクを回避するための方法もあります。詳しく知りたい方はお気軽にご相談くださいね!
ぜひご覧ください!