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歯周病は治療終了からがスタート!

2023年3月17日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。

今日は『治療終了からがスタート!』のお話と、「歯原性菌血症とは?」についてお話したいと思います。

悪化すると歯が抜け落ちてしまうだけでなく、糖尿病やリウマチ、認知症、がんなどにも関連があると言われる「歯周病」ですが、治療が終わればすべて終わり、もう歯医者さんに通うこともない、というわけではありません。再発の多い病気だからこそ、メンテナンスが重要なのです。

歯周病治療後のメンテナンスで再発予防!

治療後、歯周病菌は少なくなっているものの、今まで通りのケアを続ければ、当然、再発するリスクは高まります。そこで今回は、歯周病を再発させないためのセルフケアをご紹介!予防の基本は歯みがきです。

汚れが溜まりやすいポイントをしっかり!

「歯と歯ぐきの境目」や「歯と歯の間」など汚れが溜まりやすい場所に毛先がきちんと当たっているか確かめながら磨きます。初めは鏡で確認しながら磨いても。

小刻みに動かします

大きくガシガシ磨くと引っ込んだ所には毛先が届かず、汚れは残ったままです。

じっくり磨きます

さらっと磨いただけでは、へばりついているプラークは取れません。1日に最低1回はゆっくり時間をかけて磨きましょう。

 

セルフケアにも限界はあるので、患者様のお口の状態に合わせてご案内する3~6ヶ月ごとの定期検診でお口の状態をチェックすることが大切。歯科医院とのダブルケアで歯周病の再発を防ぎましょう!

お口の中の細菌が全身の血管を巡る!

「歯医者に行くのが面倒…」「忙しくてなかなか行けない…」と、お口の中に違和感があっても放置されている方はいらっしゃいませんか?実は、歯周病や虫歯を放っておくと、全身の大きな病気を招く一因にもなってしまうのです。

「歯原性菌血症」とは?

「歯原性菌血症」という言葉を聞いたことがありますか?

これは、お口の中の細菌がお口の中の傷口から血管内に侵入する現象をいいます。歯周病が進行していると、ブラッシングをしたり食べ物を食べるだけで出血しますが、それらの傷口から歯周病菌や虫歯菌などの口内細菌が侵入してしまいます。

健康な方なら免疫機能により大事にはいたりませんが、体調不良や加齢などにより免疫が上手く働かない状態では、全身の病気を引き起こすリスクが高まるのです。

全身の病気とは、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、アルツハイマー型認知症、脳脊髄膜炎、アテローム性動脈硬化など。早産、低体重児出産との関連も報告されています。

そんな病気のリスクを上げないためにも私たちができることは、日頃のセルフケアと専門家による定期的な歯のクリーニングです。お口に違和感がある方はもちろん、特に問題がない方も定期的なチェックは必要です。

歯科医院との連携ケアで歯原性菌血症を予防し、お口の健康も全身の健康も維持していきましょう! 

よねやま歯科医院院長 米山博彦

歯ぐきが痩せてしまう原因は?

2023年2月17日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。

今日は『歯ぐきが痩せてしまう原因』と、「再発が多いとされる歯周病」についてお話したいと思います。

「歯ぐきが下がってきたかも…」という方はいらっしゃいませんか?歯ぐきが痩せたり下がってしまうと、老けた印象になるので極力避けたいものですよね。そこで今回は、気になる「歯ぐきの痩せ・下がり」の原因と予防法をご紹介します。美しい口元を維持したい方、必見です!

原因の多くは歯周病です!

歯ぐきの痩せ、下がりの原因は…?

歯周病…歯周病が進行するとあごの骨が溶かされ、それに伴い、あごの骨を覆っている歯ぐきも下がります。

また、歯ぐきを形成する大切な要素のコラーゲンは、歯周病により減少し歯ぐきが退縮していきます。

加齢…加齢によってもコラーゲンが減少します。

強い力でのブラッシング…磨く力が強すぎたり、硬すぎる毛の歯ブラシで磨いていると、その度に歯ぐきが傷つき、退縮してしまいます。

噛み合わせ…噛み合わせが悪いと、特定の歯に過剰な負担がかかります。すると、その歯を支えているあごの骨が溶け出し、歯ぐきもそれに合わせて下がっていきます。

■予防法は…?

歯周病の場合は、先ず歯科医院で治療してもらうことです。そして治療後もセルフケアと歯科医院での定期的なケアを並行して健康なお口を保ちます。また、正しいブラッシング方法が分からない、噛み合わせが悪いという方は、ぜひお気軽にご相談くださいね!

実は、歯周病は再発の多い病気です!

歯周病は再発の多い病気といわれています。例えば、ダイエットに成功しても、以前と同じような生活をしていれば、元通りの体型に戻ってしまいますよね。それと同じように、歯周病も、せっかく治療が終了しても、正しいメンテナンスを継続しないと、再発してしまうことがほとんどなのです。

30~40%の汚れが残っている?!

そこで重要な役割を持つのがメンテナンスですが、セルフケアだけでは、30~40%の汚れが残ってしまうと言われています。歯周病を予防するには、毎日のセルフケアに加えて、プロによる定期的なメンテナンスが必要。定期健診では主にこんなことをします。

○虫歯と歯茎のチェック ○ブラッシング指導

○歯石とり ○歯並び・噛み合わせチェック など

また、歯周病によって溶けたあごの骨は、治療をしても元に戻りません。歯を支えるあごの骨が溶けるということは、歯がグラグラになり歯の寿命が縮まるということ。歯を長く使うためには、歯周病にならないこと、悪化させないこと、そして再発させないことが肝心なのです。

いつまでも自分の歯で美味しく食べられる充実した生活を送るためにも、定期的なお手入れで、歯の健康を維持していきましょう。今、自分の歯に真剣に向き合えるかどうかで、将来の暮らしの質も変わってきます。

よねやま歯科医院院長 米山博彦

喫煙者は歯周病に気付きにくく治りにくい

2023年1月27日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。

今日は『喫煙(タバコ)』と歯周病の関連についてのお話と、歯周病は「喫煙者は気付きにくく治りにくい」とされている事についてお話したいと思います。

喫煙の大きな代償、知っていますか?

タバコの煙には多くの化学物質が含まれていて、そのうちニコチンや発癌性物質などの有害物質は200とも300とも言われます。全身に悪影響を及ぼすことが知られるタバコですが、実は歯周病を悪化させる大きな要因にもなっているのです。

タバコが歯周病を悪化させる理由は?

歯を支える歯肉が不健康に!

ニコチンが血管を収縮させることで、血液によって運ばれる酸素や栄養が歯肉に運ばれにくくなります。

免疫力の低下!

喫煙により血液中の白血球の機能が低下し、歯周病への抵抗力が弱まります。

細胞修復機能の低下!

ニコチンの影響で、細胞修復に必要な繊維芽細胞の働きが抑制され、歯肉の修復を妨げます。

酸欠状態が好環境!

喫煙により歯周ポケット内の酸素が不足。酸素を嫌う歯周病菌が増殖しやすい環境に。

いつの間にか進行!

不健康な状態の歯肉では、歯周病菌が侵入してきても、それに抗うだけの力がなく炎症症状が少なくなります。でもこれは、症状が現れにくいというだけで、歯周病は進行していきます。

お口の健康を維持するためにも禁煙は大変重要です。これを機にタバコを吸っている方は禁煙しませんか?私たちと一緒にお口の健康を考えていきましょう!

喫煙者は歯周病に気がつきにくい?!

歯周病は強い自覚症状がなく静かに進行する病気ですが、歯ぐきが腫れたり、ブラッシング時に出血するなどのサインで気がつくことができます。でも、タバコを吸っている方は自覚症状が出にくいため、歯周病に気がつきにくく悪化させやすいのです 

治りにくい!再発しやすい!

なぜ症状に気がつきにくいのかというと、タバコを吸っていると、血管が収縮して血流が悪くなり免疫力も低下、タバコに含まれる化学物質が出血を抑え、歯肉も固くなることで炎症が抑えられるからです。

でも、これは歯周病が軽いというわけではなく、侵入してきた病原菌に対して戦うだけの力が不足しているということ。自覚症状が少なくても歯周病はどんどん進行し、重度の歯周病に進むリスクが高まります。

また加えて、歯周病の治療をしても、喫煙しながら行った場合は治療の効果が出にくいとも言われます。さらに、歯周病の状態が快復に向かっても、喫煙を続けることで再発のリスクも高まります。

タバコは百害あって一利なし。これを機に禁煙にチャレンジしませんか?一人ではなかなか禁煙できないという方は、禁煙外来など医療機関の力を借りるのもひとつの方法ですね。私たちと一緒にお口の健康を考えていきましょう!

歯周病のリスクを減らすには?

毎日のお口のお手入れや定期的な歯科医院での検診はもちろんのこと、上記のような生活習慣を見直すこともとても大切なのです。気になることがあれば、お気軽にご相談下さい。

歯科医院との二人三脚で、お口の健康を維持して歯の寿命を伸ばしましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

口臭の原因は歯周病かもしれない?!

2023年1月13日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。

今日は『疲れた時に歯ぐきが腫れる原因』と、「よく磨いても口臭が、、」とよく悩まれている方にその原因とされている事についてお話したいと思います。

疲れた時に歯ぐきが腫れるのは…

「疲れやストレスがたまると歯ぐきが腫れる」という方はいらっしゃいませんか?もしかすると、その歯ぐきの腫れは、歯を失うことにもなりかねない怖い病気「歯周病」のサインかもしれません!

歯周病のサイン?!免疫力低下で症状が!

歯ぐきが腫れる主な原因は、間違った歯みがきや、歯根に膿が溜まる、口呼吸など様々ですが、ストレスがあったり体調が悪い時にも歯ぐきが腫れることがあります。その一因は免疫力の低下。ストレスや体

調不良があると、敵から身を守ろうとする免疫力が低下して、普段は大人しくしていた歯周病菌が元気に活動し歯ぐきに炎症を起こすことがあるのです。

歯ぐきの腫れにとどまらず、ブラッシングの時に出血したり、朝起きた時に口の中がネバネバする、口臭が気になる、歯が長くなったような気がするなどの症状があれば、歯周病である確立は高まります。

私たちにできることは、お口の中を清潔に保ち、状態を日頃からチェックすること。そして「腫れても、しばらくすると良くなるから」と放置せず、歯科医院でよく診てもらうことです。

お口の健康を保つためには、痛みや不快感がなくても、定期的にプロのケアを受けることが大切ですね!

歯をよく磨いても口臭が…

「毎日歯を磨いているのに口臭を指摘された…」。そんな経験はありませんか?

口臭の原因はさまざまで、起きたばかりや空腹時、月経や妊娠中などに出やすい「生理的口臭」のほか、お口の中や全身の病気に起因する「病的口臭」がありますが、実は「病的口臭」の中で特に多い原因は歯周病なのです。

その原因、歯周病かもしれません!

歯周病を患っている方の歯ぐきには歯周ポケットができていますが、その中は細菌たちの絶好の住み家。

歯ブラシがなかなか届かない歯周ポケット内で細菌たちは元気に活動し、硫化水素やメチルメルカプタンといった強烈な臭いをもつ物質を放出し、それが口臭の原因になっているのです。

周りにも不快な思いをさせてしまう口臭。仕事や人間関係でもマイナスですよね。そんな困りものの口臭を改善するには、歯科医院で歯石を除去し歯周病の治療をすることが一番の解決法。

マウスウォッシュ等を使用してもその時だけの効果です。歯周病が原因の口臭は、歯周病の治療を受けない限り根本的に良くなることはありません。

「最近お口が臭う…」と感じる方は、早めに歯科医院で診てもらって下さいね。口臭を予防することが、お口全体の、そして全身の健康に繋がります!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

毎日の生活習慣が歯周病リスクを上げる!?

2022年11月25日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は高齢者に多い『誤嚥性肺炎』と歯周病の関連についてのお話と、歯周病は「生活習慣病と感染症の合併症」されている事についてお話したいと思います。

高齢者に多い『誤嚥性肺炎』!

最近よく耳にする「誤嚥性肺炎」。どんな病気かご存じですか?本来、食べたものは食道を経て胃に送られますが、誤って気管に入ってしまい、唾液中の細菌などが肺に感染して炎症を起こす病気です。その誤嚥性肺炎に、実は歯周病が大きく関わっていたのです!

歯周病がリスクを上げる!?

<誤嚥性肺炎の3大リスク>
★お口の中のメンテナンス不足・・・お口の中が不衛生だと、歯周病菌をはじめとした口腔細菌が増えます。食べ物を誤嚥した時に一緒に気管に入り肺に感染します。
★お口の機能低下・・・高齢になると飲み込む力や咳反射が低下して、誤嚥を起こしやすくなります。
★免疫力の低下・・・高齢者や糖尿病がある方などは免疫力が低下して、誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。

<リスクを減らすためには>
☆メンテナンスをしっかり・・・お口の中の細菌が減ればリスクを減らせます。毎日の歯みがきで、歯と歯ぐきの境目などをシッカリ磨きましょう。定期的に歯科医院でお口のメンテナンスをしてもらうことも大切です。

高齢者が亡くなる原因としてもっとも多いのが肺炎。中でも多いのが「誤嚥性肺炎」と言われています。高齢者がいるご家庭では特に気をつけてあげて下さいね。

歯周病は「感染症+生活習慣病」!?

歯周病は歯周病菌により生じる病気ですが、毎日の生活習慣によっても歯周病にかかりやすかったり、治療しても治りにくかったりすることから、歯周病も生活習慣病のひとつと考えられています。では、歯周病のリスクを上げる危険な生活習慣とはどんなものでしょうか?

生活習慣の見直しで危険因子を排除!

<こんな生活していませんか?>
★甘いもの、軟らかいものを好んで食べる・・・歯周病菌などの悪玉の細菌が住みつくプラークができやすい状態。プラークは粘着性が強くうがい程度では落ちません。
★口呼吸をしていると・・・お口の中が乾燥してプラークが溜まりやすくなります。
★タバコを吸う・・・ニコチンが血管を収縮させて歯ぐきへの血流を悪くすることで、免疫力が低下。歯周病が悪化したり、炎症が起きやすくなります。
★ストレス・・・ストレスが続くと唾液量が減少します。免疫物質が含まれている唾液が十分に分泌されないと、歯周病にもかかりやすくなります。
★歯ぎしり・・・不自然な力が歯にかかり、歯周病が悪化。

<歯周病のリスクを減らすには?>
毎日のお口のお手入れや定期的な歯科医院での検診はもちろんのこと、上記のような生活習慣を見直すこともとても大切なのです。気になることがあれば、お気軽にご相談下さい。歯科医院との二人三脚で、お口の健康を維持して歯の寿命を伸ばしましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

ペットも歯周病になる?感染する?

2022年11月18日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は意外な歯周病リスクに関連して『ペットも歯周病になる?感染る?』と歯周病の原因とされている(ペットの)唾液による歯周病菌の感染経路について、お話したいと思います。

ペットも歯周病になる?感染る!?

家族のように一緒に暮らす可愛いペットですが、犬や猫にも歯周病があるのをご存じですか?ペットが歯周病になると、口臭や、歯ぐきの腫れ、出血などのほか、あごの骨が溶けて薄くなり骨折することもあるんです。その上、ペットの歯周病が人間にうつる危険性も、人の歯周病がペットにうつる危険性も言われています。ペットを飼われている方は、以下のようなことに注意して下さいね!

歯周病菌をうつし合ってる可能性も!

《ペットとの生活、こんなことは危険です!》
・愛情表現でキスをする
・口移しに食べ物を与える
・ペットが飼い主の口をなめる
・自分が使ったスプーンで食べ物を与える
・飼い主が噛み砕いたものをペットに与える

ペットを可愛がるのはもちろん良いのですが、ペットのお口の中にいる歯周病菌が人にうつると、歯周病の治療をしても、再び歯周病が発症してしまうことがありますし、ペットに人間の歯周病菌がうつることもあるので、極力やめた方がいいですね。ペットの歯周病を予防するには、子犬の頃から歯みがきを習慣にすることや、歯みがき効果のあるガムなどを利用するといいですよ。

また、お口の中には雑菌がいっぱい住んでいるので、歯周病に限らず、他の病気に感染することもあります。菌が行き来してしまうような接触の仕方は控えて、お互いがいつまでも元気に過ごせる工夫をしましょう!

犬、猫の歯周病はどんな病気?

犬の歯周病もお口の中の細菌による感染症です。細菌は唾液を介してうつります。歯垢の中の歯周病菌が歯肉や靭帯、骨にまで炎症を起こしてしまい、食事に支障をきたすと健康にまで重大な影響があります。3歳以上の成犬の8割以上が歯周病に罹患しているという統計があります。

どんな症状?
・歯肉の腫れや出血
・部屋の中に歯が転がっている!
・口臭がキツくなる
・物を食べづらそうにする 食べない(痛みのため)
骨に膿が溜まると脆くなり骨折の原因になることもあります。

犬種によって違いはありませんが、大型犬より小型犬の方が罹りやすいという傾向があるようです。また子犬の頃から歯ブラシ等に慣れさせておくことも大切です。(人間の赤ちゃんの仕上げ磨きと同じですね!)

また口腔ケア用の歯磨きガムや噛むおもちゃを上手に与えることも有効です。
毎日のブラッシングと一緒に口腔ケアも習慣にしてみてはどうでしょうか?

小さいお子さんのおられるご家庭では、ワンちゃんが子供さんのお顔をぺろっとすることもあると思いますが、ワンちゃんが歯周病だとそれで歯周病菌がうつります。意外でしょうが、注意するに越したことはなさそうですね!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

妊娠中の歯周病リスクと感染経路

2022年11月11日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は妊娠中の歯周病リスクに関連して『妊娠中は歯周病になりやすい?』と歯周病の原因とされている唾液による歯周病菌の感染経路について、『ペットボトルの回し飲みで感染も!?』についてお話したいと思います。

妊娠中は歯周病になりやすい!?

妊娠中は、普段よりも歯周病や虫歯になるリスクが高くなることをご存知でしょうか?そして、歯周病の妊婦さんは、早産・低出生体重児を出産するリスクが高くなると言われています。そこで今回は、妊娠期に歯周病になりやすい理由と、その予防法をお伝えします。

歯周病が赤ちゃんに影響する?

≪妊娠期、歯周病になりやすいワケは?≫
☆つわりで歯磨きがきつい…妊娠初期におこるつわりの影響で、歯磨きがおろそかに。
☆唾液が減少…お口の中の汚れを洗い流す唾液が減ることで、お口の中が不衛生な状態になりがちです。
☆ホルモンバランスの影響…妊娠中に分泌が活発になる女性ホルモンの影響で、少しの汚れでも歯ぐきの炎症が起こりやすくなると言われています。女性ホルモンは歯周病の原因菌を含め、様々な菌の繁殖を促進してしまいます。

≪予防法は?≫
基本は毎日のブラッシングです。小さめヘッドの歯ブラシで丁寧に磨きます。また、フロスの使用も効果的。
歯間に残っている汚れをかき出します。
つわりのひどい時は、無理せず体調の良い時に。香りや味の強いものは避けた方が無難です。デンタルリンスなどを利用してもいいかもしれません。
妊娠の安定期であれば治療も可能ですが、やはり妊娠前からお口の健康に気を付けて歯周病を予防
しておくことが大切です。ママになる可能性のある方は特に、日ごろのケアを大切にしましょう!

ペットボトルの回し飲みで感染も!?

歯周病はお口の中の細菌による感染症です。細菌は唾液を介してうつるので、キスやスプーンや箸などの食器の使い回し、ペットボトルの回し飲みなどで感染するリスクは十分にあります。

唾液を介して歯周病菌がやってくる!

外から入って来た歯周病菌に感染しても、すぐに発症するわけではありませんので、健康な成人ならそれほど神経質になる必要はありません。でも抵抗力が落ちていたり、お口の中の状態が不衛生な方は、歯周病菌が住み着きやすいので注意が必要です。

《歯周病菌が住み着きやすいのは・・・?》
・ストレス等で抵抗力が落ちている
・歯石が溜まっている・・・歯石があると、そこを足がかりに、細菌がプラークを作り出して住み着きます。
・歯周ポケットがある・・・酸素が嫌いな歯周病菌は歯周ポケットが良い隠れ家となり増えていきます。

《発症リスクを抑えるための対処法は?》
◎ストレス等を溜めない生活を心がける
◎プラークコントロールを行い、お口の中を清潔にする
◎唾液を十分に出す・・・唾液は抗菌作用等もあるので、咀嚼をしっかり行い十分に唾液を出すことが大切です。
◎抵抗力が弱い赤ちゃんは・・・歯周病菌を移さないように気をつけます。両親はもちろん、おじいちゃん、おばあちゃんにも、口移しはしない、スプーンなどを共有しないことを徹底しましょう。

家族やパートナーも一緒に、歯周病の治療や予防に取り組むのが効果的。歯科医院のメンテナンスを定期的に受けて、歯周病菌が住み着きにくいお口をキープしましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

歯周病が口臭の原因?歯石が症状悪化のケースも!

2022年11月4日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は気になる口臭の原因に関連して『その口臭の原因て、歯周病?』と歯周病の原因とされている、『たかが歯石、されど歯石!』についてお話したいと思います。

その口臭の原因って、歯周病?

きちんと歯みがきをしているのに口臭がするという方、それは歯周病が原因かもしれません。歯周病の方のお口の中は、とても酷い臭いがするものです。今回はその原因をみていきましょう。細菌や膿が強烈な臭いを発します!

★歯周ポケット内で細菌が繁殖!

歯周病が進行して、歯と歯ぐきの間にできた「歯周ポケット」が深くなると、ポケット内にはプラークがたまっていきます。すると、ポケット内で細菌が増殖し、強烈な臭いを発するようになるのです。歯肉炎程度なら、歯みがきだけでもプラークを取り除き口臭を防ぐ効果はありますが、歯周ポケットに溜まったプラークは歯みがきだけではなかなか取り除けません。歯ブラシの毛先が届きにくい上、ポケットの中にプラークの住み家となる固い歯石が付着しているからです。

★歯周ポケットから膿が出る!

歯周ポケットの中では白血球などが細菌と戦っています。すると、その死骸が膿となり、歯周ポケットから出て強烈な臭いを発します。

「腐った玉ねぎの臭い」「卵の腐った臭い」と形容されるほど酷い歯周病の臭い。周囲を不快にさせてしまうので気をつけたいですね。そのためには、歯ブラシに加え歯間ブラシ、フロスなども使ったセルフケアが大切。でも歯周ポケットの中の歯石までは取れませんので、定期的に歯科医院でお掃除してもらうことをオススメします。ポケットの中までキレイにすれば歯周病も改善され、口臭にも効果がある

たかが歯石、されど歯石!

歯石そのものは歯周病の直接の原因ではありませんが、歯石を放置していると歯周病が悪化するリスクが高くなるのをご存じですか?実は、歯石は歯周病の原因である細菌の住み家でもあるので、歯石をそのままにしていると、歯周病菌はどんどん増えて歯周ポケットは深くなり、あごの骨が溶かされ、歯がグラグラになってしまうのです。歯石はブラッシングでは取り除くことができないため、歯科医院でキレイにしてもらう必要があります。歯石の種類により、次のような方法で取り除きます。

SRPで歯周ポケット内の歯石除去!

★スケーリング・・・歯ぐき上の柔らかい歯石を取る方法

歯の見えている部分についている乳白色の歯石は、歯科医院で専用の器具(手用スケーラーや超音波スケーラー)を使い除去します。

★SRP(スケーリング・ルートプレーニング)・・・歯周ポケット内の歯石を取る方法

歯周ポケット内についた歯石は、歯ぐきの上の柔らかい歯石と違って頑固にこびりついていて、歯周ポケットからの浸出液などを含むため、茶色~黒褐色をしています。キュレットと言われる専用の器具をポケット内部に入れて汚染物質を掻き出します。ポケット内のこの歯石の中に住む大量の細菌が歯周病の一番の原因となっています。

歯周病菌の温床となることで、歯周病をさらに進行させてしまう歯石。歯科医院で定期的に除去してもらうことと、歯石を付けないように毎日のブラッシングを丁寧に行うことが大切ですね。

よねやま歯科医院院長 米山博彦

歯周病の2つのワナ!歯肉炎との違いは?

2022年10月28日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日も歯を失う原因No.1の歯周病に関連して『油断大敵!歯周病の2つのワナ!』と歯周病の兆候とも言える『歯肉炎ならまだセーフ!?』についてお話したいと思います。

油断大敵!歯周病2つのワナ!歯周病は歯を失うこともある怖い病気ですが、酷くならないと治療を始めない方も多いようです。なぜか治療が遅れがちになってしまう歯周病。そこには大きな2つの理由があったのです。

自覚症状なし!治ったかのように見えて実は・・・!

■理由その1/歯周病はサイレントディジーズ!

サイレントディジーズ(静かなる病気)と呼ばれる歯周病は、自覚症状があまりないまま進行していくので、歯科医院に行った時にはすでに相当進行しているなんてこともありがちです。初期の頃は痛みもないので見過ごしがちですが、長い期間をかけて徐々に進行してあごの骨を溶かし、最後には歯が抜け落ちてしまいます。

■理由その2/活動期と静止期を繰り返す!

出血や歯ぐきの腫れなどの今まであった症状が治まって「あれ、治ったかな?」と感じることがあります。
でもそれは勘違い。歯周病は、病状が進行する活動期と、症状が落ち着いている静止期を繰り返す病気なので、治ったかにみえる時期があるのです。ストレスなどで体の抵抗力が落ちると、再び活動期に入って症状が現れ進行していきます。

自分では気がつきにくい歯周病。予防には、毎日のブラッシングで歯周病菌が住み着く歯垢(プラーク)をしっかり取り除くことと、歯科医院で定期的にチェックしてもらうことが近道です。出血や歯ぐきの腫れなど、症状がある方は早めに歯科医院を受診しましょう!

歯肉炎ならまだセーフ!?

歯肉の炎症や出血からはじまり、歯を支えているあごの骨が溶け、最終的には大切な歯が抜けてしまう恐ろしい病気「歯周病」。実はこの歯周病、進行具合に応じて、「歯肉炎」と「歯周炎」に区別されるのをご存じでしょうか?

歯肉炎と歯周炎。その違いは?

★「歯肉炎」とはこんな状態です…

歯ぐきの表面付近だけが炎症を起こし、その他の歯の周りの組織は健康なままです。自宅でのケアや歯科医院での治療など適切な処置をすれば、歯ぐきの腫れはひき、健康な状態へ戻すことが可能です。

★「歯周炎」とはこんな状態です…

歯周病菌が歯ぐきの表面にとどまらず、歯周ポケット内で増殖し、歯を支えているあごの骨や、歯とあごの骨をつなぐ繊維「歯根膜」を壊していきます。
これらの組織は一度壊れてしまうと、残念ながら元には戻りません。

まず歯周病にならないことが大切ですが、もしなっても歯肉炎でとどめられれば、処置次第で健康な状態に戻すことが可能です。そのためには、やはり毎日の歯みがきが大切。歯ブラシはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスも使って、歯周病菌の原因となるプラークをきれいに掻き出しましょう。

そして、定期的にプロの目で歯周病になっていないかチェックしてもらいましょう。歯ぐきが腫れる、赤くなった、出血する、ムズムズするなどの症状があれば、早めに歯科医院で診てもらって下さいね!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

歯を失うと認知症のリスクが上がる!歯周病の元凶は歯周ポケット?

2022年10月14日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は歯を失う原因No.1の歯周病に関連して『歯を失うと認知症のリスクが上がる!』と歯周病の元凶と言われる『元凶は歯周ポケットにあり!』についてお話したいと思います。

歯を失うと認知症のリスクが上がる!?

実は、歯周病は「世界で最も蔓延している病気」としてギネスブックにも記載されている世界一の感染症ということをご存じですか?そして、歯を失う最大の原因となるのもその歯周病です。歯を失うと、見た目が悪いので人前で話したり笑ったりすることが億劫になるだけではなく、咀嚼機能が落ちて胃腸に負担をかけたり、噛み合わせが悪くなることでお顔の形がゆがむことも・・・。さらに怖しいことに、歯を失うことが「認知症」にも関係するというのです!

よく噛むことが予防に繋がる!

ものを噛むという行為は、食べ物を消化しやすいように細かくするというだけではなく、脳を活性化するという事がわかっています。
東北大学が行った研究によると、健康な高齢者では平均14.9本の歯が残っており、認知症の疑いのある高齢者では9.4本とハッキリとした差が見られるそうです。そして、残っている歯が少ない人ほど、海馬や前頭葉など記憶や思考を司る大切な部分の容積も少なくなっていたことが分かりました。

つまり、歯を失い咀嚼が十分にできない人ほど、脳への刺激が少なくなり、認知症へのリスクが高まるということが分かったのです。
誰もがなるかもしれない認知症の予防には、よく噛める歯を維持し良く噛むことが大切だったんですね。よく噛める健康な歯を維持するためにも、日頃のケアと定期的なプロのケアが大切です。

また、歯があっても十分に咀嚼していなければやはり脳への刺激が少なくなります。食事では歯ごたえのある食材を積極的に利用して、十分に良く噛んで脳を活性化させてあげましょう。ガムを噛むことも効果的ですよ!

元凶は歯周ポケットにあり!

テレビのなどでもよく登場する「歯周ポケット」。皆さんも聞いたことがあると思います。歯周ポケットは歯とハグキの境目の溝のことで、健康な歯ぐきでも1~2ミリありますが、中程度の歯周炎で3~5ミリ、歯周病が進行した場合は6ミリ以上と深くなっていきます。

歯周ポケットは傷口が開いた状態!

そんな歯周ポケットの中では、一体どんなことが起きていると思いますか?実は歯周ポケットの中は、適度な温度に保たれているうえ、中の汚れは通常の歯みがきでは取りにくいため、たくさんの細菌が快適に生活しているのです。そんな状態では、歯周病菌も活発に活動して歯ぐきの炎症が進行し、歯を支えてる歯槽骨と呼ばれるあごの骨を溶かし、最終的には歯を失うことに・・・。

また、歯周病の怖さは歯が抜けることだけではありません。歯周ポケットの中は組織が破壊され続けている状態なので、まさに傷口が開いた状態。細菌は簡単に体内に入り込んでしまいます。普通の細菌は白血球などの働きにより血液中では生きられませが、歯周病菌は血液の中でもしばらくは生きのびられます。

結果、歯周病菌は血液の流れに乗って全身に運ばれていき、臓器や血管壁にたどり着き、そこで炎症を引き起こします。特に心臓や脳、子宮などへの悪影響が心配されています。

全身の健康に悪影響を及ぼす歯周病。まずは、歯周病菌の住み家となる歯周ポケットを浅くすることから始めましょう。歯科医でポケット内にあるプラークや歯石を取り除き、歯ぐきの炎症を抑えて引き締め、これ以上歯周病が進行しないようにします。「歯周ポケットがあるみたい」という方は早めに歯科医院で治療してくださいね!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

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