ニュースレター9月号の話題(お話)は
1『歯周病の治療はどんなことをする?』
歯周病かもしれないけど、どんな治療をするのか不安で受診を先延ばしにしているという方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、歯周病治療の内容を詳しくお伝えします!
◆検査で今の状態を知る
専用の器具を使って歯周ポケットの深さを調べるプロービング検査、歯を支えるあごの骨の状態を調べるレントゲン検査などから歯周病の進行具合を確認します。その後、治療計画をお話しします。
◆治療で歯周病の状態を改善していく
歯のクリーニングや歯石除去、ブラッシング指導を行うことで、歯の表面をキレイにし、歯周病菌の数を減らしていきます。その他、歯周病の進行を早めるような、合っていない詰め物や被せ物をなおしたり、咬み合わせの調整をすることも。これらの治療で改善しない場合は、外科治療を行うこともあります。外科治療では、改善しない場所の歯ぐきを切開し、器具の届かなかった部分の歯石や歯根表面の汚れを取り除きます。
◆検査~定期メンテナンス
治療後は歯周病が改善しているかを検査します。炎症が治まっていれば、定期的なメンテナンスに移ります。通院ペースはその人の状態により異なりますが、基本的には3~4ヵ月です。
いかがでしたか?気になることがあれば、ぜひ早めに受診してくださいね。早めに治療することで、時間や費用、身体的な負担を抑えることができますよ!
1『「舌痛症(ぜっつうしょう)」とはどんな病気ですか?』
舌に異常が無いにも関わらず、ヒリヒリ・ピリピリとした痛みや、やけどをしたような痛み、しびれなどが続く病気です。口の中のさまざまな場所で起こりえますが特に舌に痛みを感じるケースが多いです。また、痛み以外にも、味覚の異常やお口の乾燥感などを訴える方もいらっしゃいます。原因はまだはっきりしていませんが、更年期の女性に多いことからホルモンのアンバランスに関係があると言われたり、精神的なストレスが一因ではないかとも言われています。会話中や食事中には痛みが軽くなるため、まわりの人に理解してもらいにくい面も持ち合わせています。
「舌のヒリヒリ感が続いている」などの症状がある方は、お気軽にご相談くださいね。適切な治療をし、必要であれば最適な医療機関をご紹介いたします。
1『インプラントと骨粗しょう症の関係~治療を受ける時の注意点は?~』
骨粗しょう症は骨の密度が低下してもろくなる病気。そして、インプラントはあごの骨にインプラント体を埋め込む外科手術が必要な治療法です。どちらも「骨」に大きく関わるため、骨粗しょう症の方がインプラント治療をする際は注意が必要です。
◆注意1>治療期間が長くなる!
骨粗しょう症の方はあごの骨量が少ない方が多く、一般の方と比べてインプラント体とあごの骨が定着するまでの時間が長くなる傾向があります。
◆注意2>骨粗しょう症の薬に要注意!
骨粗しょう症の薬(ビスフォスフォネート製剤)を服用している方が骨の外科的治療を受けると、骨に細菌が感染しやすくなり、骨を腐らせてしまうリスクがあります。骨粗しょう症の薬を服用している方は、事前に歯科医師や骨粗しょう症主治医に相談しましょう。
◆注意3>骨造成が必要になることも!
骨粗しょう症の方は、インプラント体を支えるのに十分なあごの骨量がない場合があります。その場合、骨造成の手術であごの骨密度を改善した後に、インプラント治療を行います。通常より身体的な負担や経済的な負担が増す可能性が高いです。
このように、骨粗しょう症の方がインプラント治療を受ける際は注意が必要。しかし、多くの場合、インプラント治療は可能です。骨粗しょう症でインプラントを希望される方はお気軽にご相談くださいね!
是非ご覧ください!