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歯医者さんでのメンテナンス

2023年9月23日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日はインプラント治療後の方のための「歯医者さんでのメンテナンス」のお話と「メンテナンスに問題がある人は…」のお話です!

歯医者さんでのメンテナンス


自分の歯のように快適に噛めるインプラントですが、お口の中に入れて終わりではありません。その後のメンテナンスがとても重要。メンテンナスがきちんとできていないと、インプラント周囲炎になり最悪抜け落ちるという事態が発生することもあるのです。そこで今回はインプラントを入れた後のメンテナンス、特に歯科医院でのメンテナンスについて詳しくご紹介します。

▼自宅でのメンテナンスは?

歯ブラシを使った歯磨きに、歯間ブラシやデンタルフロスを使っ
たケアをプラスして食べ残しやプラークを除去します。

▼歯科医院でのメンテナンスは?

  • ・インプラントとお口の中全体をチェックします。
  • ・噛み合わせの確認と調整をします。
  • ・レントゲン撮影をしてあごの骨などの内部をチェックします。
  • ・日々のケアでは取り切れなかったプラークなどを落とします。

歯磨きがうまくできていない場合は、歯磨き指導も合わせて行います。

◎メンテナンス費用も事前に確認!

メンテナンスも自由診療である上、費用は医院によって違います。後で慌てないように、インプラントの治療前にきちんと確認しておくと良いですね。

メンテナンスに問題がある人は…

自分の歯と同じように噛めて、見た目も美しいインプラント。しかし、治療後のメンテナンス次第ではその寿命が短くなってしまうことも…。そこで今回は、せっかく入れたインプラントを長持ちさせるためのメンテナンスについてお話しましょう。

▼インプラント周囲炎がインプラントをダメにする!

インプラントをダメにする最大の原因がインプラントの歯周病「インプラント周囲炎」です。インプラントは人工物のため、虫歯になることはありませんが、天然の歯と違い歯根膜という組織がないために、歯ぐきへの血流が少なく、細菌に対する防御力が低いという一面があります。そのため、歯ぐきに炎症が起きやすく「インプラント周囲炎」が起きやすいのです。

▼インプラント成功の第一歩は手術直後のメンテナンス!

インプラントを入れたばかりの時期は不安定な状態です。お口の中を清潔に保つことはもちろん、傷口の治りを遅くし、インプラント歯周炎のリスクを高める喫煙も控えたほうが良いでしょう。

▼長持ちさせるためには…

インプラントの定着後もしっかりとメンテナンスをすることが重要です。ひとつは歯医者さんでのメンテナンス。咬み合わせの確認や調整、クリーニング等をしてもらいます。そして、日頃のメ
ンテナンスも大切。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなども使って汚れをしっかり落とし、インプラント周囲炎を予防していきましょう。

まとめ

いかがでしたか?インプラント治療には保証がついていることが一般的ですが、定期的なメンテナンスをしていないと、保証の対象外となることが多いので注意が必要。メンテナンスをしっかりしてインプラントを長持ちさせましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

マウスピース矯正のメリットとデメリット

2023年9月16日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院 院長 米山博彦です。
現在急速に普及しつつあるマウスピース矯正。矯正治療の難しさの敷居を下げた画期的な矯正方法と言われていますが、本当にそうなんでしょうか?
今回はマウスピース矯正のメリットとデメリットについて お話します。

従来の矯正とマウスピース矯正

「インビザライン」「クリアアライナー」「キレイライン矯正」など、最近耳にするようになったマウスピース矯正。皆さまはご存知でしょうか?歯科矯正と言えば、金属のワイヤーとブラケットを歯に付けるものが一般的でしたが、最近では透明なマウスピースをはめて歯並びを矯正する「マウスピース矯正」も選択肢のひとつになってきました。

マウスピース矯正が、従来の矯正と比べて大きく違うのは、やはり見た目。透明の矯正装置をつけるため人前でもストレスなく使用でき、取り外しが可能なため食事や歯磨きで不便を感じることもありません。しかし反面、間食しづらかったり、マウスピース着用中は飲み物が制限されるなどのデメリットも。

また、どの治療法にも得手不得手があるように、マウスピース矯正にも得意な症例と不得意な症例があります。歯科矯正を検討されている方は、ご自分の歯並びにあった矯正方法は何か?生活に支障はないか?などを
見極めることが大切ですね。歯科矯正にご興味がある方はお気軽にご相談ください!

インビザラインとワイヤー矯正の違い

マウスピース矯正の特徴は?

外見と快適さ

インビザラインは透明なプラスチック製のマウスピース(アライナー)を使用して歯列矯正を行います。

これに対して、ワイヤー矯正は金属製のブラケットとワイヤーを使用します。インビザラインは透明で目立ちにくく、取り外し可能なため、外見的に目立たず、食事や歯磨きが容易です。一方、ワイヤー矯正はブラケットとワイヤーが目立つことがあり、食事や歯磨きに制約があります。

修正できる不正咬合の範囲

インビザラインは軽度から中等度の不正咬合に適しています。前歯の傾きや間隔の修正、歯の混み合いや隙間の縮小など、比較的簡単な修正に効果的です。

ワイヤー矯正は、より広範囲で複雑な不正咬合を修正することができます。重度な混み合いや噛み合わせの問題など、より重要な修正が必要な場合には、ワイヤー矯正が一般的に選択されます。

治療の期間と進行方法

一般的に、インビザラインの治療期間はワイヤー矯正よりも短いことがあります。インビザラインは、透明なアライナーを進行することによって歯を少しずつ移動させていきます。

ワイヤー矯正では、ブラケットとワイヤーの調整によって歯を移動させます。

矯正の可視性

インビザラインは透明なアライナーを使用するため、一般的に目立ちにくいです。

これに対して、ワイヤー矯正は金属製のブラケットやワイヤーが目立つことがあります。特に成人や外見に敏感な人にとって、インビザラインは見た目への影響を最小限に抑えることができます。

取り外し可能性

インビザラインのアライナーは取り外し可能であり、食事や歯磨きの際には簡単に外すことができます。

これに対して、ワイヤー矯正は固定されており、矯正装置を取り外すことはできません。アライナーを外すことで、食事や日常の活動をより自由に行うことができます。ただし、アライナーの使用時間を守ることが重要であり、継続的な装着が必要です。

矯正の管理と調整

インビザラインの場合、歯科医は進行中の治療を管理するために定期的に新しいアライナーを提供します。患者は一定期間ごとにアライナーを交換し、歯の移動を進めます。

ワイヤー矯正では、歯科医が定期的な調整を行い、ブラケットやワイヤーを調整して歯の移動を管理します。

維持と清掃

インビザラインのアライナーは取り外し可能であるため、歯の清掃やアライナーの清潔さを維持することが比較的容易です。患者はアライナーを取り外して歯を磨くことができ、アライナー自体も洗浄することができます。

ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーが固定されているため、清掃がやや困難になることがあります。特に歯間の清掃には追加の努力が必要です。

応急処置と修正

インビザラインのアライナーが破損した場合や失われた場合、歯科医は新しいアライナーを提供できます。

一方、ワイヤー矯正では、ブラケットが取れたりワイヤーが曲がったりした場合には、歯科医の処置が必要です。ワイヤー矯正の場合、ブラケットやワイヤーが直接歯に取り付けられているため、修正や修復が必要になることがあります。

まとめ

以上がインビザラインとワイヤー矯正の主な違いです。どちらの方法が最適かを決定するには、患者の不正咬合の状態、治療目標、個人の好み、ライフスタイルなどを考慮する必要があります。
ドクターは、患者の個別の状況に基づいて最適な矯正方法(ワイヤーかマウスピースかまたは2つの装置の併用か)を提案することがあります。

よねやま歯科医院院長 米山博彦

インプラント最大のメリット×最大のデメリット

2023年8月5日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日はインプラント治療を検討されている方のための「インプラント最大のメリット×最大のデメリット」のお話と「インプラントに影響する全身疾患は?」のお話です!

インプラント最大のメリット×最大のデメリット

今回はインプラント治療で得られる最大のメリットとデメリットを考えてみたいと思います。様々なメリット・デメリットがありますが、今回私たちが選んだのはこちら。インプラント治療に興味がある方は、ぜひ参考にされてくださいね!

<メリット>

★食べ物をしっかりと噛むことができる!
なんと言っても、インプラントにして良かったと思えることは、何でもしっかりと噛めるようになることでしょう。特に高齢の方にとって、自分の歯と同じように噛んでお食事を楽しめることは、大きな喜びです。

ちなみに、「噛む力」は、部分入れ歯を入れた場合は自分の歯の30~40%の力、総入れ歯なら10~20%、ブリッジでは60%程度、インプラントの場合は自分の歯とほぼ同じと言われています。

<デメリット>

★外科的手術が必要である!
入れ歯やブリッジによる治療と違い、外科手術が必要となります。基本的な治療法では、歯ぐきを切開しあごの骨に穴を開け、そこにインプラント体を埋め込む手術が必要となるため、心身ともに大きな負担を感じるかもしれません。また、インプラントをするために十分な骨の量がない場合には、骨を増やすための外科手術も必要となることがあります。手術が必要な治療法のため治療期間もおのずと長くなります。

今回ご紹介したインプラントのメリットとデメリットは
いかがでしたか?お口の状態は一人ひとり違います。インプラント治療を考えていらっしゃる方は、歯科医師と十分に話し合ってくださいね。ご自分にあった治療法を一緒に見つけていきましょう!

インプラントに影響する全身疾患は?

インプラント治療は骨の成長が終わった人なら誰でもできると思われがちですが、全ての人が治療できるというわけではないのです。そこで今回は、インプラントに影響がある全身疾患についてお話します。

★糖尿病

糖尿病の患者様は、傷口が細菌に感染しやすく、傷が治りにくいというリスクがあるため、インプラントの治療は難しくなります。また、骨を作る機能が低下するため、骨に埋め込むインプラント体とうまく骨結合できなくなることもあります。しかし血糖コントロールができている方の場合は治療可能となるケースもあります。

★腎臓病

免疫力が低下してしまう腎臓病も、傷が治りにくかったり、骨結合が難しい場合があります。

★心臓病

狭心症や心筋梗塞の経験がある方などは、血液をサラサラにする薬を服用している可能性があります。これにより、血が止まりづらくなることがあるので注意が必要です。

★骨粗しょう症

骨粗しょう症の薬で、ビスホスフォネート(BP)製剤を服用している患者様は、抜歯などの外科処置をした際に、顎の骨の露出や壊死、炎症が悪化するなどの副作用がでることがあります。しかし、服用を中止することなどで治療が可能になるケースもあります。

いずれの疾患の場合も、主治医や歯科医師にきちんと相談することが大切です。全身のことも十分に考え、安全なインプラント治療をしていきましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

入れ歯、ブリッジ、インプラント。治療後の注意点は?

2023年7月29日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は奥歯の入れ歯の合わない方のための「入れ歯、ブリッジ、インプラント 治療後の注意点は?」のお話と「インプラント手術時の痛み、術後の痛みは?」のお話です!

入れ歯、ブリッジ、インプラント。治療後の注意点は?

入れ歯、ブリッジ、インプラント。歯を失ったとき皆さんはどの治療法を選びますか?

メリットばかりに注意がいきがちですが、治療後のことも考えて治療法を選ぶことが大切です。そこで今回は、それぞれの治療後の注意点をご紹介します。

治療後の注意点

▼入れ歯

お口の中の状況の変化によって「入れ歯が合わなくなってうまく噛めない、ものを噛むと痛みがある」ということがあります。その都度、お口の状態に合わせて入れ歯の調節をすることが必要となります。

▼ブリッジ

失った歯の両隣の歯を削って支柱とし、そこに一体化したクラウンを被せる治療法です。そのため、両隣の歯に大きな負担がかかり歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。
支えになっている歯が虫歯になると作り直しということも。

▼インプラント

半永久的に使用できると思われがちですが、インプラントにも「インプラント周囲炎」という歯周病菌によって起きる疾患があります。インプラント周囲炎は歯周病より進行が早く症状も自覚しにくいため、これまで以上にメンテナンスに力を入れる必要があります。

いかがでしたか?お口の状態も生活習慣も患者様一人ひとり違います。ぜひご自分に合った治療法を選んでくださいね。皆さんの健康な口内環境づくりを私たちがお手伝いします!

手術時の痛みは?手術後の痛みは?

インプラント治療を考えているけど、歯ぐきを切開してインプラント体を埋め込むというと怖くて踏み切れない…という方、その気持ち分かります。そこで今回は、インプラントの治療にともなう「痛み」にスポットを当ててご紹介したいと思います。具体的に知れば、次の一歩も踏み出しやすくなりますよ!

■手術中の痛みは?

ほとんどの方が、麻酔でほとんど痛みを感じなかった、虫歯や親知らずの治療より痛みが少ないと言われることが多いようです。麻酔自体の痛みもチクッと感じる程度。術中の痛みはさほど心配する必要はないでしょう。どうしても不安…という方には、半分寝ているような状態をつくりだす「静脈内鎮静法」を用いることも、医院によっては可能です。

■手術後の痛みは?

麻酔が切れて痛いと感じることがありますが、一般的には痛み止めの服用で抑えられる程度です。抜歯をしたときのようなチクチクとした軽い痛みであることが多いです。ただし、治療範囲が広い場合などは強い痛みがでる場合も。

また、過ごし方によっては痛みが増すこともあります。飲酒、喫煙、激しい運動、熱いお風呂に入る、刺激物を食べる、治療箇所を触る、強く鼻をかむなどの行為は避けて過ごします。

一般的に痛みの心配はさほどないと言えますが、患者様一人ひとり、麻酔の効き方や治療の難易度等は違います。治療を検討されている方は、不安がなくなるまでしっかりと担当医と話し合いましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

3d render of jaw with implants supported dental bridge

周りの歯に負担をかけない治療法

2023年6月10日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は奥歯の入れ歯の合わない方のための「周りの歯に負担をかけない治療法」のお話と
「実は、治療を終えてからが重要!」のお話です!

周りの歯に負担をかけない治療法

虫歯や歯周病等で歯を失ってしまうとショックであると同時に、生活にも不便が生じてしまいます。そこで考えるのが、部分入れ歯やブリッジやインプラント。それぞれのメリット・デメリットはありますが、今回は失ってしまった歯の“周りの歯”にスポットを当てて、3つの治療法を比べてみましょう!

バネをかける?健康な歯を削る?

Illustration of bridges, dentures and implants

部分入れ歯

失った歯の周囲の歯に金属のバネをつけて装着する入れ歯の場合は、バネをかけた歯に負担がかかります。
例えば、ものを食べる時はそれぞれの歯に力がかかりますが、部分入れ歯では、失った歯が負担するはずだった力を両隣の歯が負担することになるので、土台となっている歯を酷使し、その寿命を縮めてしまうおそれがあります。

ブリッジ

失った歯の両隣の歯を、人工の歯をかぶせる土台
にするために削ります。健康な歯であっても削らなくてはな
らず、大変もったいないことです。また、部分入れ歯同様、
土台になる歯に大きな負担がかかり、その歯の寿命を縮めて
しまう可能性があります。

インプラント

人工歯を入れるために、隣の歯にバネをかけたり削ったりする必要はありません。
「周りの歯に負担をかけない」という観点からみると、インプラントが優れていると言えそうです。3つの治療法にはそれぞれメリットもデメリットもありますので、しっかり理解してご自分に合った治療法を選びましょう。気になることや疑問点などあれば、どんどんご相談くださいね!

実は、治療を終えてからが重要!

今回は、部分入れ歯、ブリッジ、インプラント、それぞれの治療後のメンテナンスの違いについてご紹介します!どの治療法にするか迷われている方は、ぜひ参考にされて下さいね。

それぞれに必要なメンテナンスは?

Illustrations about care for bridges, dentures and implants

ブリッジの場合

ブリッジでは、失った歯の両隣の歯を削って土台にし、つながった歯を橋のように渡して固定します。人工の歯の下や、人工の歯と隣の歯の間には、汚れが溜まりやすいので、歯間ブラシやフロスを使用してシッカリと清掃します。

部分入れ歯の場合

入れ歯自体とお口の中、両方をお手入れします。入れ歯を外して歯ブラシや歯間ブラシを使い優しく丁寧に清掃します。
入れ歯洗浄剤を併用するとより効果的。もちろんお口の中も、歯ブラシやフロス、歯間ブラシ等を使い清潔に保ちます。

インプラントの場合

基本はブラッシング。歯周病のように周りの歯ぐきが炎症を起こす「インプラント周囲炎」になりやすいので、歯と歯ぐきの間等は特に気をつけて磨く必要があります。定期健診でインプラントやお口の状態をチェックしてもらいます。

まとめ

いかがでしたか?せっかく治療がうまくいっても、メンテナンスが続かないと、結局は歯の寿命を縮めてしまいます。治療方法、治療期間、料金、そして治療後のメンテナンスも含めて、ご自分にピッタリの治療法を選択されて下さいね。

よねやま歯科医院院長 米山博彦