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歯ぎしりや食いしばりで歯周病が悪化!

2023年8月26日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は『歯ぎしりや食いしばりで歯周病が悪化!』と、「歯周病が肥満につながる?!』についてお話したいと思います。

歯ぎしりやくいしばりで歯周病が悪化!

「ブラキシズム」と呼ばれる歯ぎしりやくいしばり、皆さまはありませんか?通常の食事の際に歯にかかる力に比べて非常に強い力のかかる「ブラキシズム」は、さまざまな悪影響があります。そこで今回は、歯ぎしりやくいしばりが体におよぼす影響について考えてみたいと思います。

気づかないうちに、歯や歯周組織がダメになる!

■そもそも、歯ぎしり・くいしばりとは?

歯ぎしりは、上下の歯を噛み合せた状態で、横に擦り合わせるように動かす癖のことです。睡眠中にすることが多く、音がするため家族からの指摘でわかることがあります。くいしばりは、上下の歯を強くかみしめる癖です。睡眠中以外にも、何かに集中しているとき無意識にしていることが多いです。

■短期間で歯周病を悪化させる!

この「ブラキシズム」が及ぼす悪影響は、歯のすり減りや亀裂、知覚過敏などのほか、歯を支える歯周組織にも大きなダメージを与えるため、短期間のうちに歯
周病が悪化してしまう危険があること。歯周病にかかっている方は要注意です!

■治療方法は?

「ブラキシズム」を軽減させるには、原因のひとつと言われるストレスを減らすこと。そして、日常生活の中でのくいしばりを自覚して意識して直すことも大切です。改善しない場合は歯科医院でマウスピースをつくる方法もあります。「ブラキシズム」で悩んでいる方はお気軽にご相談くださいね!

歯周病が“肥満”につながる?!

歯ぐきの炎症などから始まり、あごの骨を溶かし、最後には大切な歯を失ってしまう歯周病。最近では全身の病気とも関係が深いことがわかってきました。そんな歯周病が「肥満」と関係があるという実験報告があります。そこで今回は、歯周病と肥満の関係を少しご説明してみましょう。

歯周病菌の内毒素で脂肪が増加!

歯周病の原因になる歯周病菌。これは内毒素という毒素を持っています。この毒素は歯ぐきの炎症部分から血液中に入り込みいろいろな悪さをします。
あるマウスを使った実験では、歯周病菌が出す毒素をマウスの体内に入れたところ、肝臓と脂肪組織に脂肪がつき、マウスの体重が増加したという結果が出ました。この実験から、歯周病がある方は肥満になりやすいということがわかります。

また、肥満になると、血液中の糖をエネルギーに変えるインスリンの分泌が少なくなったり、働きが悪くなることで、深刻な合併症の危険がある糖尿病を発症するリスクも上昇するのです。

まとめ

いかがでしたか?歯周病はお口の中にとどまらず、肥満や糖尿病など全身の健康にも密接につながっています。そんな歯周病を予防するには、お口の中の歯周病菌を減らすことが大切です。毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なクリーニングで歯周病を予防していきましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

歯ぎしりに悩む女性

毎日の○○が歯周病を呼び寄せる!

2023年6月3日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は『毎日の○○が歯周病を呼び寄せる!』と「無意識のうちにしていませんか?』についてお話したいと思います。

歯周病の直接の原因となるのは歯周病菌ですが、その活動を活発化させてしまうのは、普段の生活習慣です。そこで今回は、歯周病に影響を与える生活習慣について考えてみたいと思います。

喫煙者やストレスが大きい人は要注意!

喫煙

タバコを吸うと血管が収縮して歯ぐきの血行が悪くなり歯周組織は栄養不足になります。すると、歯周病に対する抵抗力も弱まり歯周病になりやすく。習慣的に喫煙をする人は、吸わない人に比べ、約3倍も歯周病にかかりやすいというデータもあります。

ストレス

適度なストレスは必要ですが、大きすぎるストレスがかかると抵抗力が弱まり歯周病になるリスクが上がります。

食生活

バランスの悪い食事は歯周組織の抵抗力を弱めます。また、甘いものややわらかいものばかり食べていると、歯周病菌の温床であるプラークが増え歯周病菌が活発に活動します。

口呼吸や歯ぎしり

口で呼吸する癖がある口の中が乾燥してプラークがつきやすくなります。
また、歯ぎしりの習慣があると歯ぐきにかかる大きな力によって歯周病が悪化します。

このように、歯周病を予防するには、毎日のケアで歯周病菌のすみかであるプラークを取り除くことはもちろん、生活習慣を改善し歯周病菌が住みにくい環境を作ることが重要です。皆さんも改善すべき生活習慣があれば見直してみてくださいね!

無意識のうちにしていませんか?

「舌の側面に歯形がついて波のようになっている」「頬の内側に白い線ができている」。こんな症状がある方は、クレンチング症候群かもしれません。耳慣れない言葉かもしれませんがクレンチングというのは歯を食いしばる癖のこと。今回はこのクレンチングについて詳しくご紹介します。

気づきにくいクレンチング症候群!

そもそも、私たちの上下の歯が接触している時間は、食事の時間も入れても1日に計15~20分間と言われています。しかし、クレンチングがある方は、1日に何十分間も連続してかみしめます。クレンチングはどんな影響をもたらすのでしょうか?

  • ・歯がこすれ合って削れたり、歯が折れる。
  • ・ヒビが入り知覚過敏が起きる。
  • ・肩や首がこったり、顎関節症になる。

上記の症状のほか、歯周病にかかっている方は、“歯周病が急速に悪化”する危険があります。
クレンチングがあると感じている方は、ぜひ以下のポイントに注意して生活してみてください。

  • ・上下の歯を合わせないように意識する。
  • ・全身の筋肉をリラックスさせるストレッチ運動を。
  • ・ストレスをためないようにする。

なかなか症状が改善しない場合はマウスピースをはめる方法もありますので、お気軽にご相談くださいね。一緒に健康的なお口の環境を作っていきましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦