Tag Archives: 歯周病

Tooth Bacterial Infection

歯がグラついてからでは遅い!

2023年5月19日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は『歯がグラついてからでは遅い!』と、「今更ですが『歯周ポケットって?』」についてお話したいと思います。

手遅れになると歯を失うことにもなる歯周病。最近では、糖尿病などの全身性疾患や、早産との関連も指摘されるなど、お口の中の病気だけではすまないということがわかってきました。そんな歯周病の厄介なところは、知らず知らずのうちに悪化してしまうこと。自覚症状がないまま確実に症状が進行する歯周病。それを予防するには、日頃から自分のお口の中をよくチェックすることが必要です。下のチェックリストでご自分のお口を確認してみてくださいね!

歯周病セルフチェック

  • □ 歯磨きの時に血が出る。
  • □ 歯ぐきが赤い、赤黒い。
  • □ 歯ぐきがむず痒く痛い時がある。
  • □ 歯ぐきが腫れぼったい。
  • □ 口臭がある。人から指摘されたことがある。
  • □ 起床時に口の中がネバネバする。
  • □ 疲れると歯ぐきが腫れる。
  • □ 歯と歯の間に隙間ができてきた。
  • □ 歯が長くなったように見える。
  • □ 水やお茶がしみる。
  • □ 歯ぐきを押すと膿が出る。

いかがでしたか?3つ以上チェックがついた方はすぐに歯科医院で診てもらうことをオススメします。「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれる歯周病を予防するためにも、メンテナンスはもちろん、日頃からお口の中をよく観察し、定期的に歯科医院でチェックしてもらうようにしましょう!

今さらですが「歯周ポケット」って?

歯周病は、歯を支えている組織が壊されていく病気で、虫歯に比べて痛みを感じにくいため、知らないうちに重症化することが多い病気です。そんな歯周病で、よく聞く言葉が「歯周ポケット」。これは、歯と歯ぐきの境目の溝のことをいい、深いほど汚れがたまりやすく炎症を起こしやすくなり、歯周病の進行具合の目安になっています。

あなたの歯周ポケットの深さは?

■3mm以内・・・健康な状態でも1~2ミリ程度の溝があります。3mm程度になってくると、歯肉炎(歯ぐきのみに炎症を起こしている状態)が考えられます。

■3mm~4mm・・・歯肉炎が進行し、歯周炎(炎症が広がりあごの骨を溶かしている状態)に。
歯みがきの時に出血したり、歯ぐきが腫れぼったく感じる症状がみられます。

■5~7mm・・・中等度歯周炎。前段階がさらに進行してあごの骨が半分程度溶け、歯がぐらつ
いたり歯ぐきから膿が出ることも。歯科医院で歯周ポケット内の歯石を取ってもらう必要が。

■7mm以上・・・あごの骨が2/3以上溶けて、
さらに歯がぐらつきます。放置すると歯が抜け落ちたり、回復の見込みがなく抜歯となるケースも。

悪化すると確実に歯を失う怖い病気、歯周病。予防するにはセルフケアに加えて定期的に歯科医院でメンテナンスすることが大切。なんでも美味しく食べられる健康なお口を維持するために一緒にお口のケアをしていきましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

root exposure

歯ぐきが痩せてしまう(歯根露出)の弊害

2023年4月28日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は『歯ぐきが痩せてしまう(歯根露出)の弊害』と、「歯周病を放置してしまうと結果どうなってしまうのか?」についてお話したいと思います。

歯ぐきが下がり歯根がむき出しに!

歯周病が進むと歯を支えるあごの骨(歯槽骨)が溶けてきますが、害はそれだけはありません。歯ぐきが下がり、本来見えるはずのない歯の根元の部分が露出してきます(根面露出)。今回は、その根面露出による害を詳しくみていきましょう!

染みる!虫歯にもなりやすい!

  • ・見た目が悪い…歯の根元が露出すると、歯が長くなったよ
    うに見えてしまいます。
  • ・知覚過敏が起きやすくなる…冷たいものや熱いものがしみ
    やすくなります。
  • ・虫歯になりやすい…根本から虫歯になってしまうことが!

歯を構成する組織のひとつである象牙質は痛みを感じますが、歯ぐきの上に露出している部分では、エナメル質に覆われているため、痛みを感じることはありません。

しかし、歯ぐきが下り露出してしまった歯根部はエナメル質に覆われていないので、刺激が神経に伝わりやすく、知覚過敏が生じやすくなるのです。

また、エナメル質に覆われていないことで、虫歯になりやすいという害も。象牙質はエナメル質より溶けやすいので、虫歯になりやすく、歯の根の周りをぐるりと虫歯にしてしまうこともあるのです。そんなトラブルを起こさないためには、
まずは、歯ぐきが下がる一因である歯周病を予防することが大切です!

放置の代償…歯が抜け、全身にも悪影響!

「歯ぐきから出血する」「歯ぐきが腫れている」「朝起きたとき口の中がねばつく」などの症状があっても、仕事や子育てが忙しい…などの理由で、放置されている方はいらっしゃいませんか?歯周病の初期は、生活に支障をきたすほどの症状は出にくいので、ついつい受診が遅れがち。でも、放置している間に歯周病はどんどん進み、顎の骨を溶かして歯がグラグラになり、ついには歯が抜け落ちてしまうこともあるのです。その上、歯周病は心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病など、全身の病気にも深く関わっていることが分かってきています。

セルフケア+プロのケアで!

そんな恐ろしい歯周病を予防するには、まず、自己流の歯磨きではなく、正しい歯磨きの方法をおぼえることが大切です。きちんと磨いているつもりでも、磨きにくい部分や、歯ブラシが届いていない場所があれば、そこに歯周病の原因となるプラークがたまり歯周病に。歯ぐきの境目や歯間など、汚れの溜まりやすい部分を重点的に磨きましょう。

歯間ブラシやフロスなどを使えば効果的に磨けます。自分にあったブラッシング方法が分からないという方は、ぜひお気軽に声をかけてくださいね。私たちが丁寧にお教えします!

また、日々のケアと同様に大切にしていただきたいのが、歯科医院でのプロフェッショナルなケアです。歯周病の治療が終了した後も、数ヶ月ごとにお口の状態をチェックすることで、歯周病が再発するのを防ぎます。セルフケアだけで完璧にきれいにするのは難しいものです。プロの手を借りて、健康なお口の状態を保ちましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

Dental calculus removing

歯石とりは歯周病治療の第一歩!

2023年4月14日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は『歯石とりは歯周病治療の第一歩!』と、「2種類の歯石、「白」と「黒」』についてお話したいと思います。

歯石とりは歯周病治療の第一歩!

歯の周りの骨を溶かしていく怖い病気「歯周病」。その原因となる細菌が潜んでいるのが歯石です。そのため、歯石をしっかり取り除くことが、歯周病治療の第一歩となります。

「歯肉縁上歯石」と「歯肉縁下歯石」

▼実は、歯石には2種類あります

歯石には「歯肉縁上歯石」と「歯肉縁下歯石」があります。歯肉縁上歯石とは、その名のとおり歯ぐきの縁の上にある歯石で、目に見えます。専用の器具を使って取り除きます(スケーリング)。

また、「歯肉縁下歯石」というのは、歯ぐきの縁よりも下にできた歯石のことです。歯周ポケット内にある歯石のため通常見えません。専用の器具で、歯周ポケット内の歯石や汚れを取り除き、歯根の表面を滑らかな状態にします(ルートプレーニング)。歯肉縁下歯石まで除去しなければ、歯周病は改善しませんので、根気よく治療することが肝心です。

▼歯周外科手術による治療も

ルートプレーニングまでしても改善しないことがあります。そんな重度の歯周病の場合、歯周外科手術による治療が必要となります。歯ぐきを切開して目で見ながら歯石を取り除きます(フラップ手術)。歯石を徹底的に取るには、複数回通院することになりますが、歯石を残したままでは、歯周病は改善しません。じっくり気長に治療することが大切です。健康な口腔環境を一緒に作っていきましょう!

2種類の歯石、「白」と「黒」

歯石には、白い歯石と黒い歯石があるのをご存知でしょうか?普通、私たちが目にするのは白い歯石。歯ぐきの上の目に見える場所にあることから「歯肉縁上歯石」と呼ばれています。また、それとは別に「歯肉縁下歯石」と呼ばれる黒い歯石もあります。これは、歯周ポケット内にできる歯石で、歯垢に血液が混ざってできるため、黒い色をしています。実はこの黒い歯石はある危険信号でもあるのです。

「黒い歯石」は歯周病の危険信号!

▼歯周病悪化のサイン!

黒い歯石ができるということは、歯ぐきからの出血が頻繁に起きており、歯周病が悪化しているということです。放置すれば、歯周ポケットはどんどん深くなり、歯を支えるあごの骨が溶かされて歯がグラグラになってしまいます。そのような状態では、口臭もひどくなっていることが予想されます。

▼白い歯石が黒い歯石を呼び寄せる!

そんな黒い歯石をつけないようにするには、まず白い歯石をつけないことです。白い歯石を放置していると、歯ぐきに炎症がおきて歯周ポケットができ、そこに黒い歯石ができてしまうからです。
そこで大切なのが、毎日のセルフケアとプロの手によるクリーニングです。毎日のブラッシングで歯石をつけないようにするとともに、歯科医院に定期的に通い、歯石ができていないかチェックしてもらいましょう。もしできていれば、専用の機器で徹底的に取ってもらってくださいね!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

歯周病は治療終了からがスタート!

2023年3月17日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。

今日は『治療終了からがスタート!』のお話と、「歯原性菌血症とは?」についてお話したいと思います。

悪化すると歯が抜け落ちてしまうだけでなく、糖尿病やリウマチ、認知症、がんなどにも関連があると言われる「歯周病」ですが、治療が終わればすべて終わり、もう歯医者さんに通うこともない、というわけではありません。再発の多い病気だからこそ、メンテナンスが重要なのです。

歯周病治療後のメンテナンスで再発予防!

治療後、歯周病菌は少なくなっているものの、今まで通りのケアを続ければ、当然、再発するリスクは高まります。そこで今回は、歯周病を再発させないためのセルフケアをご紹介!予防の基本は歯みがきです。

汚れが溜まりやすいポイントをしっかり!

「歯と歯ぐきの境目」や「歯と歯の間」など汚れが溜まりやすい場所に毛先がきちんと当たっているか確かめながら磨きます。初めは鏡で確認しながら磨いても。

小刻みに動かします

大きくガシガシ磨くと引っ込んだ所には毛先が届かず、汚れは残ったままです。

じっくり磨きます

さらっと磨いただけでは、へばりついているプラークは取れません。1日に最低1回はゆっくり時間をかけて磨きましょう。

 

セルフケアにも限界はあるので、患者様のお口の状態に合わせてご案内する3~6ヶ月ごとの定期検診でお口の状態をチェックすることが大切。歯科医院とのダブルケアで歯周病の再発を防ぎましょう!

お口の中の細菌が全身の血管を巡る!

「歯医者に行くのが面倒…」「忙しくてなかなか行けない…」と、お口の中に違和感があっても放置されている方はいらっしゃいませんか?実は、歯周病や虫歯を放っておくと、全身の大きな病気を招く一因にもなってしまうのです。

「歯原性菌血症」とは?

「歯原性菌血症」という言葉を聞いたことがありますか?

これは、お口の中の細菌がお口の中の傷口から血管内に侵入する現象をいいます。歯周病が進行していると、ブラッシングをしたり食べ物を食べるだけで出血しますが、それらの傷口から歯周病菌や虫歯菌などの口内細菌が侵入してしまいます。

健康な方なら免疫機能により大事にはいたりませんが、体調不良や加齢などにより免疫が上手く働かない状態では、全身の病気を引き起こすリスクが高まるのです。

全身の病気とは、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、アルツハイマー型認知症、脳脊髄膜炎、アテローム性動脈硬化など。早産、低体重児出産との関連も報告されています。

そんな病気のリスクを上げないためにも私たちができることは、日頃のセルフケアと専門家による定期的な歯のクリーニングです。お口に違和感がある方はもちろん、特に問題がない方も定期的なチェックは必要です。

歯科医院との連携ケアで歯原性菌血症を予防し、お口の健康も全身の健康も維持していきましょう! 

よねやま歯科医院院長 米山博彦

歯ぐきが痩せてしまう原因は?

2023年2月17日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。

今日は『歯ぐきが痩せてしまう原因』と、「再発が多いとされる歯周病」についてお話したいと思います。

「歯ぐきが下がってきたかも…」という方はいらっしゃいませんか?歯ぐきが痩せたり下がってしまうと、老けた印象になるので極力避けたいものですよね。そこで今回は、気になる「歯ぐきの痩せ・下がり」の原因と予防法をご紹介します。美しい口元を維持したい方、必見です!

原因の多くは歯周病です!

歯ぐきの痩せ、下がりの原因は…?

歯周病…歯周病が進行するとあごの骨が溶かされ、それに伴い、あごの骨を覆っている歯ぐきも下がります。

また、歯ぐきを形成する大切な要素のコラーゲンは、歯周病により減少し歯ぐきが退縮していきます。

加齢…加齢によってもコラーゲンが減少します。

強い力でのブラッシング…磨く力が強すぎたり、硬すぎる毛の歯ブラシで磨いていると、その度に歯ぐきが傷つき、退縮してしまいます。

噛み合わせ…噛み合わせが悪いと、特定の歯に過剰な負担がかかります。すると、その歯を支えているあごの骨が溶け出し、歯ぐきもそれに合わせて下がっていきます。

■予防法は…?

歯周病の場合は、先ず歯科医院で治療してもらうことです。そして治療後もセルフケアと歯科医院での定期的なケアを並行して健康なお口を保ちます。また、正しいブラッシング方法が分からない、噛み合わせが悪いという方は、ぜひお気軽にご相談くださいね!

実は、歯周病は再発の多い病気です!

歯周病は再発の多い病気といわれています。例えば、ダイエットに成功しても、以前と同じような生活をしていれば、元通りの体型に戻ってしまいますよね。それと同じように、歯周病も、せっかく治療が終了しても、正しいメンテナンスを継続しないと、再発してしまうことがほとんどなのです。

30~40%の汚れが残っている?!

そこで重要な役割を持つのがメンテナンスですが、セルフケアだけでは、30~40%の汚れが残ってしまうと言われています。歯周病を予防するには、毎日のセルフケアに加えて、プロによる定期的なメンテナンスが必要。定期健診では主にこんなことをします。

○虫歯と歯茎のチェック ○ブラッシング指導

○歯石とり ○歯並び・噛み合わせチェック など

また、歯周病によって溶けたあごの骨は、治療をしても元に戻りません。歯を支えるあごの骨が溶けるということは、歯がグラグラになり歯の寿命が縮まるということ。歯を長く使うためには、歯周病にならないこと、悪化させないこと、そして再発させないことが肝心なのです。

いつまでも自分の歯で美味しく食べられる充実した生活を送るためにも、定期的なお手入れで、歯の健康を維持していきましょう。今、自分の歯に真剣に向き合えるかどうかで、将来の暮らしの質も変わってきます。

よねやま歯科医院院長 米山博彦

喫煙者は歯周病に気付きにくく治りにくい

2023年1月27日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。

今日は『喫煙(タバコ)』と歯周病の関連についてのお話と、歯周病は「喫煙者は気付きにくく治りにくい」とされている事についてお話したいと思います。

喫煙の大きな代償、知っていますか?

タバコの煙には多くの化学物質が含まれていて、そのうちニコチンや発癌性物質などの有害物質は200とも300とも言われます。全身に悪影響を及ぼすことが知られるタバコですが、実は歯周病を悪化させる大きな要因にもなっているのです。

タバコが歯周病を悪化させる理由は?

歯を支える歯肉が不健康に!

ニコチンが血管を収縮させることで、血液によって運ばれる酸素や栄養が歯肉に運ばれにくくなります。

免疫力の低下!

喫煙により血液中の白血球の機能が低下し、歯周病への抵抗力が弱まります。

細胞修復機能の低下!

ニコチンの影響で、細胞修復に必要な繊維芽細胞の働きが抑制され、歯肉の修復を妨げます。

酸欠状態が好環境!

喫煙により歯周ポケット内の酸素が不足。酸素を嫌う歯周病菌が増殖しやすい環境に。

いつの間にか進行!

不健康な状態の歯肉では、歯周病菌が侵入してきても、それに抗うだけの力がなく炎症症状が少なくなります。でもこれは、症状が現れにくいというだけで、歯周病は進行していきます。

お口の健康を維持するためにも禁煙は大変重要です。これを機にタバコを吸っている方は禁煙しませんか?私たちと一緒にお口の健康を考えていきましょう!

喫煙者は歯周病に気がつきにくい?!

歯周病は強い自覚症状がなく静かに進行する病気ですが、歯ぐきが腫れたり、ブラッシング時に出血するなどのサインで気がつくことができます。でも、タバコを吸っている方は自覚症状が出にくいため、歯周病に気がつきにくく悪化させやすいのです 

治りにくい!再発しやすい!

なぜ症状に気がつきにくいのかというと、タバコを吸っていると、血管が収縮して血流が悪くなり免疫力も低下、タバコに含まれる化学物質が出血を抑え、歯肉も固くなることで炎症が抑えられるからです。

でも、これは歯周病が軽いというわけではなく、侵入してきた病原菌に対して戦うだけの力が不足しているということ。自覚症状が少なくても歯周病はどんどん進行し、重度の歯周病に進むリスクが高まります。

また加えて、歯周病の治療をしても、喫煙しながら行った場合は治療の効果が出にくいとも言われます。さらに、歯周病の状態が快復に向かっても、喫煙を続けることで再発のリスクも高まります。

タバコは百害あって一利なし。これを機に禁煙にチャレンジしませんか?一人ではなかなか禁煙できないという方は、禁煙外来など医療機関の力を借りるのもひとつの方法ですね。私たちと一緒にお口の健康を考えていきましょう!

歯周病のリスクを減らすには?

毎日のお口のお手入れや定期的な歯科医院での検診はもちろんのこと、上記のような生活習慣を見直すこともとても大切なのです。気になることがあれば、お気軽にご相談下さい。

歯科医院との二人三脚で、お口の健康を維持して歯の寿命を伸ばしましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

口臭の原因は歯周病かもしれない?!

2023年1月13日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。

今日は『疲れた時に歯ぐきが腫れる原因』と、「よく磨いても口臭が、、」とよく悩まれている方にその原因とされている事についてお話したいと思います。

疲れた時に歯ぐきが腫れるのは…

「疲れやストレスがたまると歯ぐきが腫れる」という方はいらっしゃいませんか?もしかすると、その歯ぐきの腫れは、歯を失うことにもなりかねない怖い病気「歯周病」のサインかもしれません!

歯周病のサイン?!免疫力低下で症状が!

歯ぐきが腫れる主な原因は、間違った歯みがきや、歯根に膿が溜まる、口呼吸など様々ですが、ストレスがあったり体調が悪い時にも歯ぐきが腫れることがあります。その一因は免疫力の低下。ストレスや体

調不良があると、敵から身を守ろうとする免疫力が低下して、普段は大人しくしていた歯周病菌が元気に活動し歯ぐきに炎症を起こすことがあるのです。

歯ぐきの腫れにとどまらず、ブラッシングの時に出血したり、朝起きた時に口の中がネバネバする、口臭が気になる、歯が長くなったような気がするなどの症状があれば、歯周病である確立は高まります。

私たちにできることは、お口の中を清潔に保ち、状態を日頃からチェックすること。そして「腫れても、しばらくすると良くなるから」と放置せず、歯科医院でよく診てもらうことです。

お口の健康を保つためには、痛みや不快感がなくても、定期的にプロのケアを受けることが大切ですね!

歯をよく磨いても口臭が…

「毎日歯を磨いているのに口臭を指摘された…」。そんな経験はありませんか?

口臭の原因はさまざまで、起きたばかりや空腹時、月経や妊娠中などに出やすい「生理的口臭」のほか、お口の中や全身の病気に起因する「病的口臭」がありますが、実は「病的口臭」の中で特に多い原因は歯周病なのです。

その原因、歯周病かもしれません!

歯周病を患っている方の歯ぐきには歯周ポケットができていますが、その中は細菌たちの絶好の住み家。

歯ブラシがなかなか届かない歯周ポケット内で細菌たちは元気に活動し、硫化水素やメチルメルカプタンといった強烈な臭いをもつ物質を放出し、それが口臭の原因になっているのです。

周りにも不快な思いをさせてしまう口臭。仕事や人間関係でもマイナスですよね。そんな困りものの口臭を改善するには、歯科医院で歯石を除去し歯周病の治療をすることが一番の解決法。

マウスウォッシュ等を使用してもその時だけの効果です。歯周病が原因の口臭は、歯周病の治療を受けない限り根本的に良くなることはありません。

「最近お口が臭う…」と感じる方は、早めに歯科医院で診てもらって下さいね。口臭を予防することが、お口全体の、そして全身の健康に繋がります!

よねやま歯科医院院長 米山博彦