こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は「インプラントの寿命ってどのくらい?」と「インプラントは自宅でのメンテナンスが重要!」についてお話したいと思います。以前にも出てきたと思いますがインプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはかかります。
しかも一旦歯周病になってしまうと難治性で天然歯よりも厄介です!このことがインプラントの寿命に大きく関係しています。それともう一つ重要な要素がインプラントにかかる「力」です。特に歯軋りや食いしばりの力がインプラントの寿命を左右します。
それと天然歯もインプラントもやはり自宅でのメンテナンス(口腔清掃、歯軋り防止マウスピース)が大切になってきます。
インプラントの寿命ってどのくらい?!
「インプラントに興味はあるけど、寿命はどれくらいなの?」と思われている方もいらっしゃるかと思います。インプラントは腐ったり溶けたりするものではないので、インプラント自体には寿命はありません。
でも、お手入れが行き届かなくて、インプラントの周りの骨が歯周病で溶けたりすれば、おのずとインプラントを使用できる期間も短くなってしまうのです。
寿命を伸ばすための秘訣は
では、インプラントの寿命をできるだけ伸ばすための秘訣をご紹介しましょう。
☆ご自身での口腔ケアを十分に!
まずは、ご自宅での毎日のケアを大切に。インプラントも、歯肉が炎症を起こすと「インプラント周囲炎」というインプラントの歯周病になってしまいます。
☆定期的に歯医者で診てもらいましょう!
クリーニングのほか、噛み合わせの調整などもしてもらい、インプラントを長く使えるようにしっかりメンテナンスします。
☆マウスピースでインプラントを守る!
歯ぎしりがあると、インプラント自体が揺れてくることがあります。
☆骨粗しょう症に要注意!
骨がもろくなる骨粗しょう症は、インプラントを入れている顎の骨も、同様にもろくしてしまいます。日頃からカルシウム等を積極的に摂りましょう。
耐用年数は、入れ歯が5年、ブリッジが7年とされているのに比べれば、インプラントはメンテナンスをきちんとすれば、とても長く使用できる優れた治療法です。
患者様のなかには、40年以上お口の中で機能している例もあります。メンテナンスをしっかりして、半永久的に使いたいものですね!
インプラントは自宅でのメインテナンスが重要!
インプラントを長持ちさせるには、メンテナンスこそ重要ということをご存じですか?治療後にご自宅で行うケアにインプラントの寿命がかかっていると言っても過言ではないでしょう。
インプラント自体は人口の歯なので虫歯などになることはありませんが、お口のケアがきちんとできていないと、人工歯根を支えているあごの骨が溶けてしまう「インプラント周囲炎」になり、せっかく入れたインプラントが抜け落ちる!なんてこともあるのです。
自宅で行うメンテナンスといえば、やはり毎日の歯磨き。今回は、インプラントを長持ちさせるための歯磨きのコツをご紹介します!
毎日の歯磨きが寿命を決める!
★力任せに磨くのではなく、優しく丁寧に磨きましょう。
★毛先を使って細かく振動させながら、歯垢をかき出すように磨きます。
★磨き残しをなくすために、磨く順番を決めておくと忘れません。
★歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやフロスを使用して隅々までキレイに。
★インプラントを傷つけてしまわないように、研磨剤の入っていない歯磨き粉をお勧めします。
特別な方法ではありませんが、毎日地道に続けることでインプラントの寿命はもちろん、天然歯の虫歯・歯周病予防にもなって、お口の健康寿命がアップします。
また、毎日のお手入れにプラスして医師や歯科衛生士によるプロのメンテナンスも大切です。歯科医院では、インプラントの周囲に炎症が起きていないか、噛み合わせのバランスに問題がないかなどを、おおよそ3ヶ月~6ヶ月に1回のペースでチェックします。
毎日のメンテナンスとプロのメンテナンスでトラブルを防ぎ、インプラントを長持ちさせましょう!
よねやま歯科医院院長 米山博彦