こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は「残存歯0本。それでも治療できる?」のお話と「周囲の歯に左右される人工歯の寿命」のお話です!
残存歯0本。それでも治療できる?
毎日何気なく使っている歯ですが、失ってしまうと大変辛いものです。お食事で不自由を感じることはもちろん、滑舌が悪くなったり人前で笑うのが恥ずかしいなど、精神的にも良くない影響があります。そんな大切な歯が1本もないとなれば、早急に何かしらの治療をする必要がありますが、インプラントでの治療は可能なのでしょうか?
歯が1本もない場合は…総入れ歯?インプラント?
歯が1本もない場合は、総入れ歯しか治療の選択肢がないと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、実際のところ、インプラント治療も問題なくできます。インプラント治療は残っている歯の本数より、あごの骨の状態が重要なのです。
あごの骨が痩せている?
あごの骨の状態と書きましたが、インプラント治療ではインプラント体という金属をあごの骨に埋め込むため、あごの骨に十分な量や厚さが必要です。特に、歯が抜けたまま放置していた場合はあごの骨が衰えて痩せてしまいインプラントの治療が難しくなることがあります。
事前に、あごの骨を増やす治療を行います。
では、あごの骨の量や厚さが十分にないとインプラント治療は不可能なのでしょうか?その問題には解決策があります。インプラント治療をする前に、痩せてしまったあごの骨を増やす治療を行うのです。その分、治療期間は長くなりますが、インプラントを支える土台をつくることができます。
―いかがでしたか?インプラント治療について詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談くださいね!
周囲の歯に左右される人工歯の寿命
歯を失ってしまった時の選択肢として、入れ歯、ブリッジ、インプラントがあります。
自分にはどの治療法が合っているのか、いろいろと迷われるかと思いますが、それぞれの治療法を比べる目安のひとつが、治療した後にどれくらいの期間、機能するかという「歯の寿命」です。
そこで今回は、それぞれの人工歯の寿命をみていきましょう!
入れ歯
部分入れ歯は、金属のバネを隣接する歯にかけて固定するため支柱となった歯には大きな負担がかかり、その歯自体の寿命を縮めることが多いです。そのため、入れ歯自体の寿命も一般的には4~5年程度と言われています。
ブリッジ
ブリッジの場合は、義歯を支えるために、両脇の歯を大きく削り支柱とする必要があります。そのため、削られた歯には大きな負担がかかり、寿命が縮まるリスクが高まります。ブリッジは歯垢が溜まりやすい部分があるため、虫歯や歯周病にもなりやすくなります。個人差はありますが、寿命は7~8年程度と言われます。
インプラント
インプラントは、人工歯根をあごの骨に埋め込み人工歯を支える治療法です。そのため、まわりの歯へ影響を与えることはほとんどありません。10年経過したインプラントの生存率は約90%と言われており、寿命の目安は10~15年ほどです。
―いかがでしたか?寿命で比べるとインプラントが優れていますね。ただし、お口の状態は一人ひとり違います。インプラント治療にご興味を持たれた方は、ぜひお気軽にご相談ください!
よねやま歯科医院院長 米山博彦