こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は『毎日の○○が歯周病を呼び寄せる!』と「無意識のうちにしていませんか?』についてお話したいと思います。
歯周病の直接の原因となるのは歯周病菌ですが、その活動を活発化させてしまうのは、普段の生活習慣です。そこで今回は、歯周病に影響を与える生活習慣について考えてみたいと思います。
喫煙者やストレスが大きい人は要注意!
喫煙
タバコを吸うと血管が収縮して歯ぐきの血行が悪くなり歯周組織は栄養不足になります。すると、歯周病に対する抵抗力も弱まり歯周病になりやすく。習慣的に喫煙をする人は、吸わない人に比べ、約3倍も歯周病にかかりやすいというデータもあります。
ストレス
適度なストレスは必要ですが、大きすぎるストレスがかかると抵抗力が弱まり歯周病になるリスクが上がります。
食生活
バランスの悪い食事は歯周組織の抵抗力を弱めます。また、甘いものややわらかいものばかり食べていると、歯周病菌の温床であるプラークが増え歯周病菌が活発に活動します。
口呼吸や歯ぎしり
口で呼吸する癖がある口の中が乾燥してプラークがつきやすくなります。
また、歯ぎしりの習慣があると歯ぐきにかかる大きな力によって歯周病が悪化します。
このように、歯周病を予防するには、毎日のケアで歯周病菌のすみかであるプラークを取り除くことはもちろん、生活習慣を改善し歯周病菌が住みにくい環境を作ることが重要です。皆さんも改善すべき生活習慣があれば見直してみてくださいね!
無意識のうちにしていませんか?
「舌の側面に歯形がついて波のようになっている」「頬の内側に白い線ができている」。こんな症状がある方は、クレンチング症候群かもしれません。耳慣れない言葉かもしれませんがクレンチングというのは歯を食いしばる癖のこと。今回はこのクレンチングについて詳しくご紹介します。
気づきにくいクレンチング症候群!
そもそも、私たちの上下の歯が接触している時間は、食事の時間も入れても1日に計15~20分間と言われています。しかし、クレンチングがある方は、1日に何十分間も連続してかみしめます。クレンチングはどんな影響をもたらすのでしょうか?
- ・歯がこすれ合って削れたり、歯が折れる。
- ・ヒビが入り知覚過敏が起きる。
- ・肩や首がこったり、顎関節症になる。
上記の症状のほか、歯周病にかかっている方は、“歯周病が急速に悪化”する危険があります。
クレンチングがあると感じている方は、ぜひ以下のポイントに注意して生活してみてください。
- ・上下の歯を合わせないように意識する。
- ・全身の筋肉をリラックスさせるストレッチ運動を。
- ・ストレスをためないようにする。
なかなか症状が改善しない場合はマウスピースをはめる方法もありますので、お気軽にご相談くださいね。一緒に健康的なお口の環境を作っていきましょう!
よねやま歯科医院院長 米山博彦