こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は奥歯の入れ歯の合わない方のための「半永久的とも言われるインプラント、術後の状態によっては脱落も!」のお話と「治療をする際はメーカーにも注目!」のお話です!
半永久的に使えると思っていたインプラントも、実はお口の中の状況によっては、早いうちに外れてしまうことがあるのです。今回は、そんな事態を回避するために、インプラントが外れてしまう主な原因を探ってみましょう!
インプラントが外れる主な原因
上部構造とインプラントを繋ぐネジが緩んだ
噛み合わせが悪いままインプラントを入れてしまった場合など、部品に余計な力がかかりネジが緩みやすくなります。
すると次第に部品がぐらつきはじめ、取れてしまうことが。
要注意!インプラント周囲炎
「インプラント周囲炎」はインプラントを支える歯周組織に細菌が感染することで発症する感染症です。歯肉の炎症に始まり、あごの骨が溶かされ、放置すればインプラントが脱落することにもなりかねません。
噛み合わせの変化に対応できない
インプラントの周りの天然歯は、インプラントの人工歯と違い、年数とともにすり減ったり動いたりします。そのため、年数の経過とともに噛み合わせのバランスが狂い、人工歯が欠けてしまったり、取れてしまうことがあります。
せっかく入れたインプラントを長持ちさせるには、日頃のメンテナンスはもとより、歯科医院で定期的にチェックしてもらうことが大切です。もしも「インプラントの揺れが気になる」「インプラントの周りが赤くなってきた」という方は、担当医に早めに相談してくださいね!
治療をする際はメーカーにも注目!
インプラントでの治療を検討する際は、治療費や治療期間、アフターケアなど、様々なことをチェックされるかと思います。その中に加えてチェックしていただきたいのが、インプラントメーカーです。
代表的なインプラントメーカー
世界中に数百社あるとされるインプラントメーカーですが、メーカーごとに考え方や製品の特性が異なるので、それらをしっかりと把握した上で、メーカーや医院を選ばれるとよいと思います。そこで今回は、代表的なインプラントメーカーをご紹介しましょう。
■ ストローマン社(スイス)
- ・「SLA」と言われる表面性状により骨との結合スピードが速く、治療期間が短い。
- ・インプラント自体が比較的小さいので日本人に合いやすい。
■ ノーベルバイオケア社(スウェーデン)
- ・世界初の実用インプラント。
- ・開発者であるブローネマルク教授の名前を取ってつけられた「ブローネマルクインプラント」は、形状に工夫が凝らされていて、初期固定がしやすい。
■ アストラテック社(スウェーデン)
- ・ネジが緩みにくく、骨との結合スピードが速い。
- ・前歯の治療に使いやすいともいわれている。
まとめ
長期間使い続けるインプラントだからこそ、医院選びはもちろ
ん、インプラントを製造するメーカーのこともきちんと知った
上で治療したいですね。インプラントのこと、そしてそれ以外のことでも気になることがあれば、ぜひお気軽にお聞きください。一緒に健康なお口の環境を作っていきましょう。
よねやま歯科医院院長 米山博彦