こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は『歯がグラついてからでは遅い!』と、「今更ですが『歯周ポケットって?』」についてお話したいと思います。
手遅れになると歯を失うことにもなる歯周病。最近では、糖尿病などの全身性疾患や、早産との関連も指摘されるなど、お口の中の病気だけではすまないということがわかってきました。そんな歯周病の厄介なところは、知らず知らずのうちに悪化してしまうこと。自覚症状がないまま確実に症状が進行する歯周病。それを予防するには、日頃から自分のお口の中をよくチェックすることが必要です。下のチェックリストでご自分のお口を確認してみてくださいね!
歯周病セルフチェック
- □ 歯磨きの時に血が出る。
- □ 歯ぐきが赤い、赤黒い。
- □ 歯ぐきがむず痒く痛い時がある。
- □ 歯ぐきが腫れぼったい。
- □ 口臭がある。人から指摘されたことがある。
- □ 起床時に口の中がネバネバする。
- □ 疲れると歯ぐきが腫れる。
- □ 歯と歯の間に隙間ができてきた。
- □ 歯が長くなったように見える。
- □ 水やお茶がしみる。
- □ 歯ぐきを押すと膿が出る。
いかがでしたか?3つ以上チェックがついた方はすぐに歯科医院で診てもらうことをオススメします。「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれる歯周病を予防するためにも、メンテナンスはもちろん、日頃からお口の中をよく観察し、定期的に歯科医院でチェックしてもらうようにしましょう!
今さらですが「歯周ポケット」って?
歯周病は、歯を支えている組織が壊されていく病気で、虫歯に比べて痛みを感じにくいため、知らないうちに重症化することが多い病気です。そんな歯周病で、よく聞く言葉が「歯周ポケット」。これは、歯と歯ぐきの境目の溝のことをいい、深いほど汚れがたまりやすく炎症を起こしやすくなり、歯周病の進行具合の目安になっています。
あなたの歯周ポケットの深さは?
■3mm以内・・・健康な状態でも1~2ミリ程度の溝があります。3mm程度になってくると、歯肉炎(歯ぐきのみに炎症を起こしている状態)が考えられます。
■3mm~4mm・・・歯肉炎が進行し、歯周炎(炎症が広がりあごの骨を溶かしている状態)に。
歯みがきの時に出血したり、歯ぐきが腫れぼったく感じる症状がみられます。
■5~7mm・・・中等度歯周炎。前段階がさらに進行してあごの骨が半分程度溶け、歯がぐらつ
いたり歯ぐきから膿が出ることも。歯科医院で歯周ポケット内の歯石を取ってもらう必要が。
■7mm以上・・・あごの骨が2/3以上溶けて、
さらに歯がぐらつきます。放置すると歯が抜け落ちたり、回復の見込みがなく抜歯となるケースも。
悪化すると確実に歯を失う怖い病気、歯周病。予防するにはセルフケアに加えて定期的に歯科医院でメンテナンスすることが大切。なんでも美味しく食べられる健康なお口を維持するために一緒にお口のケアをしていきましょう!
よねやま歯科医院院長 米山博彦