こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は『歯ぐきが痩せてしまう(歯根露出)の弊害』と、「歯周病を放置してしまうと結果どうなってしまうのか?」についてお話したいと思います。
歯ぐきが下がり歯根がむき出しに!
歯周病が進むと歯を支えるあごの骨(歯槽骨)が溶けてきますが、害はそれだけはありません。歯ぐきが下がり、本来見えるはずのない歯の根元の部分が露出してきます(根面露出)。今回は、その根面露出による害を詳しくみていきましょう!
染みる!虫歯にもなりやすい!
- ・見た目が悪い…歯の根元が露出すると、歯が長くなったよ
うに見えてしまいます。 - ・知覚過敏が起きやすくなる…冷たいものや熱いものがしみ
やすくなります。 - ・虫歯になりやすい…根本から虫歯になってしまうことが!
歯を構成する組織のひとつである象牙質は痛みを感じますが、歯ぐきの上に露出している部分では、エナメル質に覆われているため、痛みを感じることはありません。
しかし、歯ぐきが下り露出してしまった歯根部はエナメル質に覆われていないので、刺激が神経に伝わりやすく、知覚過敏が生じやすくなるのです。
また、エナメル質に覆われていないことで、虫歯になりやすいという害も。象牙質はエナメル質より溶けやすいので、虫歯になりやすく、歯の根の周りをぐるりと虫歯にしてしまうこともあるのです。そんなトラブルを起こさないためには、
まずは、歯ぐきが下がる一因である歯周病を予防することが大切です!
放置の代償…歯が抜け、全身にも悪影響!
「歯ぐきから出血する」「歯ぐきが腫れている」「朝起きたとき口の中がねばつく」などの症状があっても、仕事や子育てが忙しい…などの理由で、放置されている方はいらっしゃいませんか?歯周病の初期は、生活に支障をきたすほどの症状は出にくいので、ついつい受診が遅れがち。でも、放置している間に歯周病はどんどん進み、顎の骨を溶かして歯がグラグラになり、ついには歯が抜け落ちてしまうこともあるのです。その上、歯周病は心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病など、全身の病気にも深く関わっていることが分かってきています。
セルフケア+プロのケアで!
そんな恐ろしい歯周病を予防するには、まず、自己流の歯磨きではなく、正しい歯磨きの方法をおぼえることが大切です。きちんと磨いているつもりでも、磨きにくい部分や、歯ブラシが届いていない場所があれば、そこに歯周病の原因となるプラークがたまり歯周病に。歯ぐきの境目や歯間など、汚れの溜まりやすい部分を重点的に磨きましょう。
歯間ブラシやフロスなどを使えば効果的に磨けます。自分にあったブラッシング方法が分からないという方は、ぜひお気軽に声をかけてくださいね。私たちが丁寧にお教えします!
また、日々のケアと同様に大切にしていただきたいのが、歯科医院でのプロフェッショナルなケアです。歯周病の治療が終了した後も、数ヶ月ごとにお口の状態をチェックすることで、歯周病が再発するのを防ぎます。セルフケアだけで完璧にきれいにするのは難しいものです。プロの手を借りて、健康なお口の状態を保ちましょう!
よねやま歯科医院院長 米山博彦