こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は『歯周病の治療はどんなことする?』についてお話したいと思います。
◆検査で今の状態を知る
専用の器具を使って歯周ポケットの深さを調べるプロービング検査、歯を支えるあごの骨の状態を調べるレントゲン検査などから歯周病の進行具合を確認します。その後、治療計画をお話しします。
◆治療で歯周病の状態を改善していく
歯のクリーニングや歯石除去、ブラッシング指導を行うことで、歯の表面をキレイにし、歯周病菌の数を減らしていきます。その他、歯周病の進行を早めるような、合っていない詰め物や被せ物をなおしたり、咬み合わせの調整をすることも。これらの治療で改善しない場合は、外科治療を行うこともあります。外科治療では、改善しない場所の歯ぐきを切開し、器具の届かなかった部分の歯石や歯根表面の汚れを取り除きます。
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◆検査~定期メンテナンス
治療後は歯周病が改善しているかを検査します。炎症が治まっていれば、定期的なメンテナンスに移ります。通院ペースはその人の状態により異なりますが、基本的には3~4ヵ月です。
いかがでしたか?気になることがあれば、ぜひ早めに受診してくださいね。早めに治療することで、時間や費用、身体的な負担を抑えることができますよ!
歯周病治療は、単に「歯を磨く」だけではなく、原因となる細菌(プラークや歯石)を段階的に徹底除去し、再び悪化しない環境を作るプロセスのことです。
具体的に一般的な治療の流れに沿って、主な項目を10個にまとめました。
歯周病治療の主な内容
1. 歯周組織検査(精密検査)
治療の羅針盤となる検査です。専用の器具(プローブ)で歯周ポケットの深さを測定し、出血の有無、歯の揺れ具合、レントゲンによる骨の溶け具合を詳しく調べます。
2. TBI(歯みがき指導)
歯周病治療の成功は、患者さんのセルフケアにかかっています。歯科衛生士が、その人の歯並びに合わせたブラシの動かし方や、フロス・歯間ブラシの適切なサイズをレクチャーします。
3. スケーリング(歯石取り)
「スケーラー」という専用器具を使い、歯の表面や歯ぐきの上の見える部分にこびりついた歯石を除去します。歯石は細菌の温床であり、自分では落とせません。
4. ルートプレーニング(SRP)
歯ぐきの奥深く(歯周ポケット内)に隠れた歯石を除去し、同時に細菌に汚染された歯の根をツルツルに滑らかにする処置です。これにより、歯ぐきが歯の根に再付着しやすくなります。
5. 再評価検査
初期治療(スケーリングなど)の結果、どれだけ改善したかを再確認します。ここで改善していればメンテナンスへ、不十分なら次のステップ(外科治療など)へ進みます。
6. 歯周外科手術(フラップ手術など)
深いポケットの奥に汚れが残り、改善が見られない場合に行います。歯ぐきを少し切り開いて、直接目で見ながら根の奥の汚れを完璧に除去します。
7. 歯周組織再生療法
失われた骨や組織を再生させる高度な治療です。エムドゲイン(タンパク質の一種)やリグロスといった薬剤を用い、骨の再生を促します。
8. 咬合(かみあわせ)調整
歯周病で支えが弱った歯に強い力がかかると、悪化が加速します。強く当たりすぎている部分を削るなどして、噛む力のバランスを整えます。
9. 生活習慣へのアプローチ(カウンセリング)
糖尿病などの全身疾患や、喫煙習慣は歯周病を悪化させます。禁煙のアドバイスや、食習慣、睡眠などの生活改善についても話し合います。
10. メインテナンス(定期検診)
治療で改善した状態を維持する、最も重要なステージです。数ヶ月に一度、プロのクリーニングとチェックを受けることで、再発を徹底的に防ぎます。
<治療の全体像(流れ)>
| フェーズ | 内容 |
|---|---|
| 検査・診断 | 現状を把握し、治療計画を立てる |
| 初期治療 | 歯みがき指導、歯石除去、生活習慣改善 |
| 再評価 | 治り具合をチェック |
| (必要に応じて)外科治療 | 深い部分への処置、再生療法 |
| メインテナンス | 定期的なクリーニングで再発防止 |
歯周病治療は数ヶ月〜半年以上の長いお付き合いになることが多いですが、一歩ずつ進めることで確実に歯を失うリスクを減らせます。
これらの原因に心当たりがある方は、ぜひ一度歯科医院で相談してみてください。適切な診断と治療を受けることで、不快な痛みから解放されることがあります。
よねやま歯科医院院長 米山博彦
