こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は『歯周病がひどくなる人の特徴は?』と、「白と黒。歯石は2種類!』についてお話したいと思います。
歯周病がひどくなる人の特徴は?
歯周病の原因は歯周病菌です。そのため歯周病が住みにくい清潔な口内環境をつくれば、歯周病は快方に向かいます。でも、いくつかの要因により、いくら治療してもなかなか治らなかったり、さらに悪化したりするケースもあるのです。その危険な要因を見ていきましょう。
悪化3大要因はこれ!あなたは大丈夫?
喫煙
タバコを吸うと血管が収縮し、歯ぐきも血行不良を起こします。すると、歯ぐきの修復機能が低下することから、歯周病の治りが遅くなります。体の抵抗力も弱まり、タバコはまさに「百害あって一利なし」です。
糖尿病
血糖値が高いと傷が治りにくく、唾液も出にくくなります。そのため歯ぐきの炎症もなかなかおさまらず、浄化作用がある唾液が出にくくなることで、口の中の細菌が増え歯周病もどんどん進行していきます。
噛みしめやくいしばり
歯ぐきに炎症があるところに、噛みしめやくいしばりなどで強い力がかかると、歯を支えている組織が破壊され、歯周病が悪化します。無意識にしていることがあるので要注意です。
-いかがでしたか?歯周病を治すには、治療やケアはもちろんですが、生活習慣や病気をコントロールすることも重要です。喫煙の習慣がある方は禁煙を、糖尿病がある方はその治療を、そして噛みしめやくいしばりがある方はストレスをためない工夫をしてみてくださいね!
白と黒。歯石は2種類!
「歯石を取ってほしい」と来院される患者様が多くいらっしゃいますが、皆さまは歯石に種類があることをご存知でしょうか?実は歯石には白と黒の2種類あります。今回はその違いを見ていきましょう!
黒い歯石は歯周病がある証拠!
白い歯石
鏡などで自分のお口の中を覗いてみて確認できるのが、白っぽい歯石のほうです。これを「歯肉縁上歯石」と言います。歯垢が唾液中のミネラル成分によって固まってしまったものなので、白い歯石がつきやすい場所は、唾液の出口があるところ。舌の付け根や上の奥歯に触れる頬の内側付近の歯につきやすい特徴があります。
黒い歯石
白い歯石とは別に「歯肉縁下歯石」という黒い歯石があります。これは歯周ポケットと呼ばれる歯ぐきの溝の中に隠れているため自分では見えません。白い歯石よりも頑固に歯根表面にこびりついているため、歯石取りもなかなか困難でやっかいな歯石です。黒い理由は、歯周病菌の出す色素が黒いことや、歯周病の炎症で歯茎から出血する血液成分の影響だと言われます。
黒い歯石は、歯周病が進行して生じる歯周ポケット内にできるため、黒い歯石があるということは歯周病がある程度進行しているということ。歯周病が進行すると、次第に歯を支えるあごの骨が溶け、最悪の場合は歯を失ってしまいます。
-いかがでしたか?歯周病予防には、黒い歯石ができる前にこまめに歯科医院で歯石を除去してもらうことが大切です。こまめなチェックをすることで治療回数も痛みも少なくて済み、結果的にラクですよ!
よねやま歯科医院院長 米山博彦