こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は『歯ぐきが痩せてしまう原因』と、「再発が多いとされる歯周病」についてお話したいと思います。
「歯ぐきが下がってきたかも…」という方はいらっしゃいませんか?歯ぐきが痩せたり下がってしまうと、老けた印象になるので極力避けたいものですよね。そこで今回は、気になる「歯ぐきの痩せ・下がり」の原因と予防法をご紹介します。美しい口元を維持したい方、必見です!
原因の多くは歯周病です!
歯ぐきの痩せ、下がりの原因は…?
★歯周病…歯周病が進行するとあごの骨が溶かされ、それに伴い、あごの骨を覆っている歯ぐきも下がります。
また、歯ぐきを形成する大切な要素のコラーゲンは、歯周病により減少し歯ぐきが退縮していきます。
★加齢…加齢によってもコラーゲンが減少します。
★強い力でのブラッシング…磨く力が強すぎたり、硬すぎる毛の歯ブラシで磨いていると、その度に歯ぐきが傷つき、退縮してしまいます。
★噛み合わせ…噛み合わせが悪いと、特定の歯に過剰な負担がかかります。すると、その歯を支えているあごの骨が溶け出し、歯ぐきもそれに合わせて下がっていきます。
■予防法は…?
歯周病の場合は、先ず歯科医院で治療してもらうことです。そして治療後もセルフケアと歯科医院での定期的なケアを並行して健康なお口を保ちます。また、正しいブラッシング方法が分からない、噛み合わせが悪いという方は、ぜひお気軽にご相談くださいね!
実は、歯周病は再発の多い病気です!
歯周病は再発の多い病気といわれています。例えば、ダイエットに成功しても、以前と同じような生活をしていれば、元通りの体型に戻ってしまいますよね。それと同じように、歯周病も、せっかく治療が終了しても、正しいメンテナンスを継続しないと、再発してしまうことがほとんどなのです。
30~40%の汚れが残っている?!
そこで重要な役割を持つのがメンテナンスですが、セルフケアだけでは、30~40%の汚れが残ってしまうと言われています。歯周病を予防するには、毎日のセルフケアに加えて、プロによる定期的なメンテナンスが必要。定期健診では主にこんなことをします。
○虫歯と歯茎のチェック ○ブラッシング指導
○歯石とり ○歯並び・噛み合わせチェック など
また、歯周病によって溶けたあごの骨は、治療をしても元に戻りません。歯を支えるあごの骨が溶けるということは、歯がグラグラになり歯の寿命が縮まるということ。歯を長く使うためには、歯周病にならないこと、悪化させないこと、そして再発させないことが肝心なのです。
いつまでも自分の歯で美味しく食べられる充実した生活を送るためにも、定期的なお手入れで、歯の健康を維持していきましょう。今、自分の歯に真剣に向き合えるかどうかで、将来の暮らしの質も変わってきます。
よねやま歯科医院院長 米山博彦