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「静かな殺し屋」と呼ばれるの歯周病菌

2024年4月27日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は「静かな殺し屋」と呼ばれるの歯周病菌のお話と、「歯周病と脳梗塞の関わり」についてお話したいと思います。

歯周病、進行していませんか?

昔は「歯槽膿漏」と呼ばれていた「歯周病」は、歯肉の炎症や出血からはじまり、歯を支えているあごの骨を溶かして歯を失ってしまう恐ろしい病気です。初期の段階では自覚症状がほとんどなく、いつの間にか症状が悪化してしまうことから、「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれています。

「静かな殺し屋」に御用心!

初期の段階では、自覚できる症状はほとんどありませんが、歯肉には炎症が起きています。「歯肉が腫れることがある」「歯磨きで時々出血する」という方はご用心!

それが歯周病の始まりかもしれません。また、そのほか、こんな症状がある方は、早めに歯科医院でチェックしてもらいましょう!

  • ★ 朝起きたとき口の中がネバネバする。
  • ★ 口臭が気になる。
  • ★ 歯肉がむずがゆい、痛い。
  • ★ かたい物が噛みにくい。
  • ★ 歯が長くなったような気がする。出っ歯になった気がする。
  • ★ 歯と歯の間の隙間が大きくなり、物がはさまりやすくなった
  • ★ 歯肉が赤色~紫色になった
  • ★ 歯茎などから膿(うみ)が出る
  • ★ 歯がグラグラする

中期~後期と病気が進行してくると、歯槽骨(あごの骨)が溶け出して、固い物を噛みにくくなったり、歯がグラグラしてきてしまいます。一度あごの骨が溶けてしると元に戻すことはできませんが、初期の歯肉炎の段階で治療を受ければ、元の健康な状態まで回復できる可能性も高まります。

だから、歯周病には早期発見・治療が重要なのです。歯医者に行った時にはもう手遅れということがないように、「ちょっといつもと違うな」と思ったら、早めに歯科医でチェックしてもらってくださいね!私たちが全力でサポートします♪

歯周病であなたの寿命が縮む?!

日本人の成人の約80%が罹患していると言われる歯周病ですが、脳の血液のめぐりの低下から重い後遺症を残すこともある「脳梗塞」の一因になっていることをご存じですか?

あの「脳梗塞」にも関わっていた!

脳梗塞と動脈硬化

脳の血管が詰まるなどで、脳組織に血液が送られなくなり脳組織の壊死が起こる「脳梗塞」。その大きな原因が動脈硬化です。

動脈硬化とは何らかの原因で、血管壁が分厚くなり柔軟性を失ってしまった状態を言います。動脈硬化になると血管が狭くなったり、ふさがってしまい、脳組織に上手く血液供給ができなくなることで、脳組織が死んでしまうのです。

動脈硬化に関わる歯周病

そんな怖ろしい「動脈硬化」に、歯周病が関わっていることが分かってきました。歯周病菌などの刺激によって、血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)ができて血管が細くなると同時に、そのプラークがはがれて血管が詰まったりするのです。

日本臨床歯周病学会によると、歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になり易いと言われているそうです。

高血圧、糖尿病、脂質異常症、心臓病、ストレス、喫煙など、脳梗塞の原因はもちろん歯周病だけではありませんが、日頃から歯周病予防をすることで、怖ろしい病気「脳梗塞」のリスクを少しでも減らしていきましょう。お口の健康を守ることは全身の健康にも繋がっています。

さて、次回は【歯周病菌が体中を駆けめぐる!?】をお届けします。

よねやま歯科医院院長 米山博彦

歯周病になりやすい人

2024年4月20日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は歯を失う原因のダントツの1位『歯周病になりやすい人』と『歯周病の原因である歯垢』についてお話したいと思います。毎日の生活習慣と歯垢を取り除く歯ブラシ。
わかっちゃいるけど。なかなか改善は難しい事が多いですよね!

歯周病になりやすい人って?

歯肉の炎症や出血からはじまり、歯を支えているあごの骨が溶け、最終的には大切な歯が抜けてしまうという恐ろしい病気、歯周病。そんな歯周病に皆さんはなりたくないですよね。でも、同じようにデンタルケアをしていても、歯周病になりやすい人、悪化しやすい人がいるんです。

歯周病リスクをあげる習慣!

口呼吸をしてしまう

お口の中が乾燥してプラークがつきやすくなります。また、歯肉の抵抗力が弱まり炎症も起きやすくなります。

やわらかい物、甘い物が大好き!

プラークができやすく歯周病菌がどんどん増えてしまいます。

寝ているとき歯ぎしりをしてしまう

無意識に行われる歯ぎしりでは、非常に強い力が歯を支えている組織にかかり歯周病を悪化させます。

タバコがやめられない

血管を収縮させて歯肉の血行不良を引き起こす喫煙。抵抗力が低下するなどし、歯周病がますます悪化します。

仕事や人間関係で悩んでいる

精神的なストレスは、自律神経のバランスを崩し、免疫力も低下。

妊娠中の方

妊娠中や更年期は女性ホルモンの変化が激しく、症状が急激に悪化することも。定期的に歯医者でクリーニングを!

しっかり歯磨きをしているつもりでも、このような習慣があると、歯周病がどんどん悪化していきます。生活習慣の見直しが大切です。

その他にも、糖尿病になると細菌感染に対する抵抗力が低下するために、歯周病も悪化しやすくなりますし、女性の場合は、思春期、妊娠中、更年期は、ホルモンの影響で歯周病が悪化しやすい時期でもあります。

歯並びがよくない場合は、歯ブラシが十分に行き届かなくて歯周病菌の温床となるプラークがた
まりやすくもなります。

お口のケアは一人では難しいのが現状です。せひ、プロである私たちにご相談ください。歯周病を寄せ付けない健康なお口の環境作りを、しっかりリサポートしていきます。

歯周病菌の温床「歯垢」を取り除く!

皆さん毎日歯磨きはしていますか?ほとんどの方が「しています」と答えられると思いますが、成人の約80%が歯周病に罹患しているのが現状です。その理由は、「磨いているけど磨けていない」から。

つまり、歯磨きはしていても、歯周病の原因となるプラークをきちんと取り除くことができていない方が多い、ということなのです。

歯肉の炎症や出血からはじまり、歯を支えているあごの骨が溶け、最終的には大切な歯が抜けてしまうという恐ろしい病気「歯周病」。その歯周病の原因となる歯周病菌が住んでいるのが、歯垢(プラーク)です。だから歯垢を取り除くことが歯周病を予防する重要なカギとなります。

自分でとれる歯垢、とれない歯垢!

歯にガッチリこびりついたプラーク。これをシッカリ取り除きさえすれば、歯周病のリスクも大いに減ります。しかし、実際、完璧にキレイにするのは至難のワザです。

それは、歯は実際に見ながら磨けない上に、歯と歯の間や、歯の裏側など磨きにくい場所がたくさんあるから。

そこで、今回は、歯磨きで気をつけたいポイントをご紹介します。薬品だけでは除去できないプラークは歯ブラシ等でシッカリこすり取ることが肝心です。そんな歯垢は綺麗サッパリ取り除きたいですね。そのためには、まず毎日の歯磨きが大切です。こんなことに気をつけて、セルフケアをしてみてください!

★ 歯の表面だけでなく歯と歯の間も丁寧に!
★ デンタルフロスや歯間ブラシの使用で効果を上げる!
★ 毛先が乱れた歯ブラシでは効果も半減!こまめに交換しましょう!
★「左の奥歯から…」など、磨く順番を決めて、磨き忘れのないように。特に気をつけて磨く歯を、把握しておきましょう。

でも、残念ながらセルフケアだけで歯垢を完全に取り除くのは困難。その原因は・・・

歯周ポケット内に歯垢がある

歯周ポケットの奥までは歯ブラシが届きにくいので、自分で取り除くには限界があります。

歯石

歯磨きで除去することができない歯石は、表面がデコボコしているために歯垢がつきやすく、軽石のように小さな穴があいているので、そこを住みかに歯周病菌が繁殖します。

歯並びが悪い

歯と歯が重なり合っていたりすると、歯ブラシが届きにくいため、完全に歯垢を取り除くのは困難です。

まとめ

このようにお口のケアは一人ではなかなか難しいものです。ぜひ、日頃のセルフケアに並行して、歯科医での健診・クリーニングを受けてください。3ヶ月程度を目安に、定期的にチェックしてもらうことをオススメします。ご自身の歯を

一生健康に使えるように、一緒にお手入れをしていきましょう♪

よねやま歯科医院院長 米山博彦

歯石は2種類あることをご存知ですか?

2024年2月3日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は『歯石は2種類あることをご存知ですか?歯周ポケット内にも歯石ができる!』と、「歯周病菌が喜ぶ生活習慣とは?毎日のあの習慣で歯周病が進行する!』についてお話したいと思います。

歯石は2種類あることをご存知ですか?歯周ポケット内にも歯石ができる!

歯石は付く場所によって2種類あることをご存知ですか?よく目にするのは歯ぐきより上にできる「白い歯石」。そして、もう一つが歯ぐきより下にできる「黒い歯石」です。

≪白い歯石と黒い歯石の違いは?≫

白い歯石は歯垢(プラーク)に唾液中のカルシウムが取り込まれてできます。徐々に固くなって歯にこびりつき、放置すると歯肉炎を起こします。

一方、黒い歯石は歯周ポケット内にできます。歯周ポケット内は酸素が苦手な歯周病菌にとって絶好の住み家。歯周病による炎症で出血した血液が混じることで、歯周ポケット内の歯石は黒色になります。

黒い歯石は、歯周ポケット内の歯根に強固にこびりつき取り除くことが非常に困難です。

≪黒い歯石があるということは…≫

  • *歯周病が進行していることが予想されます。放置すれば歯周ポケットはさらに深くなり歯周病は悪化。あごの骨は溶かされ、最終的には歯を失うことにもなりかねません。
  • *口臭をまき散らしているかもしれません。歯周ポケット内には口臭の発生原因となる歯周病菌が大量に住んでいます。歯周病による口臭は歯周病特有の強烈な臭いがして、周囲の人にも迷惑がかかります。

歯石予防に大切なのは、毎日のセルフケアとプロの手によるクリーニングです。毎日のケアで歯石がつかないようにするとともに、歯科医院で定期的に歯石を取ってもらいましょう。

歯周病菌が喜ぶ生活習慣とは?毎日のあの習慣で歯周病が進行する!

お口の中で歯周病菌が増え、歯ぐきが腫れたり出血を繰り返し、歯を支えるあごの骨が溶けて歯を失う恐ろしい病気、歯周病。直接の原因は歯周病菌ですが、歯周病菌の活動を助けてしまうのがある生活習慣です。今回は、その注意すべき生活習慣についてお話しします!

◆生活習慣1

タバコ・・・タバコを吸うと血管が収縮して歯ぐきの血行が悪くなり歯周組織は栄養不足にな
ります。すると、歯周病に対する抵抗力も弱まり歯周病になりやすくなります。

◆生活習慣2

食生活・・・バランスの悪い食事は歯周組織の抵抗力を弱めます。甘いものややわらかいもの
ばかり食べていると、歯周病菌の温床であるプラークが増え歯周病菌が活発に活動します。

◆生活習慣3

ストレス・・・過度なストレスがかかると抵抗力が弱まり歯周病になるリスクが上がります。

◆生活習慣4

口呼吸や歯ぎしり・・・口で呼吸する癖があると、口の中が乾燥してプラークがつきやすくなります。歯ぎしりや食いしばりの習慣があると、歯ぐきにかかる大きな力により歯周病が悪化します。

このように、歯周病を予防するには、毎日のケアで歯周病菌のすみかとなるプラークを取り除くことはもちろん、生活習慣を見直して歯周病菌が住みにくい環境を作ることが重要です。この機会に、皆さんの生活習慣もぜひ見直してみてくださいね!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

身近にある歯周病を悪化させてしまう原因

2023年12月30日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。

今日は『身近にある!歯周病を悪化させてしまう原因〜その1〜』と、「身近にある!歯周病を悪化させてしまう原因〜その2〜』についてお話したいと思います。

身近にある!歯周病を悪化させてしまう原因~その1~

歯ぐきの炎症や出血からはじまり、歯を支えているあごの骨が溶け、最終的には大切な歯が抜けてしまうという恐ろしい病気「歯周病」。その歯周病を悪化させてしまう原因が身近にあるのをご存知でしょうか?

歯ぎしり・くいしばりであごの骨が溶ける!

歯周病の原因は歯周病菌なので、歯ぎしりなどは関係なさそうに思えますが、歯周病を悪化させてしまう原因のひとつが歯ぎしりやくいしばりです。

噛み合わせる力が長く強く続くことで、歯を支えるあごの骨の吸収が急速に進んでしまうためです。放置していると、歯はぐらぐらと動揺し、最終的に抜歯しか選択肢がなくなってしまいます。

≪こんな症状がある方は要注意!≫

  • ・歯の噛む面がすり減って平らになっている
  • ・歯に亀裂が入っている
  • ・あごの関節が痛む
  • ・頬の裏の粘膜に白い筋がある
  • ・歯の根元がえぐれている
  • ・歯がしみる
  • ・舌の縁に歯が当たっていたギザギザの跡がある

上記のような症状がある場合、歯ぎしり・くいしばりの可能性が高いです。思い当たる症状がある方は、早めに歯科医院にご相談ください。マウスピースの装着などで歯や歯周組織に過度な負担がかからないようにすることが可能です。

身近にある!歯周病を悪化させてしまう原因~その2~

歯ぐきの炎症や出血からはじまり、歯を支えているあごの骨が溶け、最終的には大切な歯が抜けてしまう恐ろしい病気「歯周病」。その歯周病を悪化させてしまう原因が身近にあることをご存知でしょうか?

毎日の生活習慣がリスクファクターに!

歯周病の直接的な原因は、プラークなどに住む歯周病菌ですが、悪化させてしまう原因は、実は普段の生活習慣の中にあったりするのです。

◎喫煙・・・タバコに含まれるニコチンが血行不良を引き起こし抵抗力を低下させ歯周病を悪化させます。喫煙者は治療をしても治りにくい傾向があります。

◎ストレス・・・精神的ストレスにより体の抵抗力が弱まり、歯周病が悪化するリスクが高まります。

◎食習慣・・・栄養バランスの偏った食事は抵抗力を弱めます。また、甘いものをたくさん摂る習慣は、歯周病菌などの温床であるプラークが増える原因になります。

このように、歯周病を予防・改善するためには、適切なブラッシングでプラークを取り除くことはもちろん、日々の生活習慣を見直してリスクを下げることも重要です。定期的に歯科医院でメンテナンスを受けるとともに、リスクファクターを遠ざけ歯周病を予防していきましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

今ならまだ間に合う!歯肉炎のうちに進行ストップ!

2023年10月21日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は『今ならまだ間に合う!歯肉炎のうちに進行ストップ!』と、「お口の中だけの病気ではありません!』についてお話したいと思います。

今ならまだ間に合う!歯肉炎のうちに進行ストップ!

皆様は「歯肉炎」という言葉をお聞きになったことはありますか?「歯周病はよく聞くけど…」という方が多いかもしれませんが、「歯肉炎」は歯周病の初期段階。磨き残しなどが原因で、歯と歯ぐきの間などにプラークが溜まり、歯ぐきに炎症が起きている状態のことを言います。

まだ元の状態に戻る「歯肉炎」

歯ぐきが赤みを帯びて腫れている状態の歯肉炎の段階であれば、適切な治療で元の歯ぐきに戻すことが可能です。原因となっているプラークと歯石を取り除き、丁寧にブラッシングをすれば治ります。しかし放置していると、次の段階である「歯周炎」に移行し治療はどんどん難しくなります。

元の状態に戻すのが困難な「歯周炎」

歯肉炎が進行すると、歯ぐきの炎症が歯を支える構造にまで広がっている「歯周炎」の状態になります。歯ぐきの腫れ・痛み・出血、口臭の他、あごの骨が徐々に溶かされ歯がぐらついて、最悪の場合、歯は抜け落ちてしまいます。この状態まで進行すると、元の状態に戻すことは大変困難です。

歯周病は痛みなどの自覚症状がほとんどないため進行に気がつきにくい病気であり、歯を失う原因第1位の怖い病気です。

大切な歯を守るためにも、歯ぐきの腫れなど少しでも違和感があれば早めに歯科医院でチェックしてもらいましょう!

お口の中だけの病気ではありません!

歯周病というと、歯ぐきから出血があったり、歯がぐらぐらして抜けるお口の中の病気と考えている方も多いと思います。でも実は、歯周病はお口の中にとどまらず、全身に影響がおよぶ病気なのです。そこで今回は、歯周病がどんな病気に影響をおよぼすのかをみていきましょう。

歯周病が命に関わることも?!

心筋梗塞・脳梗塞

歯周病の原因菌が歯ぐきから血管内に入り、血管に炎症を起こしたり、血管を硬化させたり、血栓を作ることにより動脈硬化を進行させていると考えられています。動脈硬化は心筋梗塞や脳梗塞にもつながります。

糖尿病

糖尿病になると細菌に対する抵抗力や組織の修復力が低下し、歯周病がどんどん進行していきます。逆に、歯周病があると糖尿病を悪化させます。このように2つの病気は深く関わり合っています。

誤嚥性肺炎

食べ物などを誤って気管や肺に飲み込んでしまう際、お口の中の細菌も一緒に飲み込んで発症するのが誤嚥性肺炎です。高齢者に多くみられ、原因となる細菌の多くは歯周病菌であると言われています。

-いかがでしたか?このように歯周病は、命に関わる病気に影響を与える可能性がある病気です。毎日のセルフケアと定期的な歯科検診で歯周病を予防し、全身の健康を維持していきましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

歯医者さんでのメンテナンス

2023年9月23日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日はインプラント治療後の方のための「歯医者さんでのメンテナンス」のお話と「メンテナンスに問題がある人は…」のお話です!

歯医者さんでのメンテナンス


自分の歯のように快適に噛めるインプラントですが、お口の中に入れて終わりではありません。その後のメンテナンスがとても重要。メンテンナスがきちんとできていないと、インプラント周囲炎になり最悪抜け落ちるという事態が発生することもあるのです。そこで今回はインプラントを入れた後のメンテナンス、特に歯科医院でのメンテナンスについて詳しくご紹介します。

▼自宅でのメンテナンスは?

歯ブラシを使った歯磨きに、歯間ブラシやデンタルフロスを使っ
たケアをプラスして食べ残しやプラークを除去します。

▼歯科医院でのメンテナンスは?

  • ・インプラントとお口の中全体をチェックします。
  • ・噛み合わせの確認と調整をします。
  • ・レントゲン撮影をしてあごの骨などの内部をチェックします。
  • ・日々のケアでは取り切れなかったプラークなどを落とします。

歯磨きがうまくできていない場合は、歯磨き指導も合わせて行います。

◎メンテナンス費用も事前に確認!

メンテナンスも自由診療である上、費用は医院によって違います。後で慌てないように、インプラントの治療前にきちんと確認しておくと良いですね。

メンテナンスに問題がある人は…

自分の歯と同じように噛めて、見た目も美しいインプラント。しかし、治療後のメンテナンス次第ではその寿命が短くなってしまうことも…。そこで今回は、せっかく入れたインプラントを長持ちさせるためのメンテナンスについてお話しましょう。

▼インプラント周囲炎がインプラントをダメにする!

インプラントをダメにする最大の原因がインプラントの歯周病「インプラント周囲炎」です。インプラントは人工物のため、虫歯になることはありませんが、天然の歯と違い歯根膜という組織がないために、歯ぐきへの血流が少なく、細菌に対する防御力が低いという一面があります。そのため、歯ぐきに炎症が起きやすく「インプラント周囲炎」が起きやすいのです。

▼インプラント成功の第一歩は手術直後のメンテナンス!

インプラントを入れたばかりの時期は不安定な状態です。お口の中を清潔に保つことはもちろん、傷口の治りを遅くし、インプラント歯周炎のリスクを高める喫煙も控えたほうが良いでしょう。

▼長持ちさせるためには…

インプラントの定着後もしっかりとメンテナンスをすることが重要です。ひとつは歯医者さんでのメンテナンス。咬み合わせの確認や調整、クリーニング等をしてもらいます。そして、日頃のメ
ンテナンスも大切。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなども使って汚れをしっかり落とし、インプラント周囲炎を予防していきましょう。

まとめ

いかがでしたか?インプラント治療には保証がついていることが一般的ですが、定期的なメンテナンスをしていないと、保証の対象外となることが多いので注意が必要。メンテナンスをしっかりしてインプラントを長持ちさせましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦

歯周病予防の正しいセルフケア:3、4

2023年8月19日

こんにちは、姫路市の歯医者 よねやま歯科医院院長の米山博彦です。
今日は『歯周病予防の正しいセルフケア:3』と、「歯周病予防の正しいセルフケア:4』についてお話したいと思います。

歯周病予防の正しいセルフケア・3

歯周病は、お口の中の不衛生が原因で歯周病菌が増え、歯ぐきが腫れたり出血を繰り返し、歯を支えるあごの骨が溶けて歯を失ってしまう怖い病気です。そんな歯周病を予防するためには、毎日のセルフケアでプラークを取り除くことが重要。そこで今回は、これまでお伝えした歯ブラシの選び方や磨くタイミングに続き、磨き方のコツについてご紹介します!

磨き残しをつくらない磨き方のコツ

★まずは、自分の歯の形や歯並びなどを知ることが大切。
鏡の前でチェックしてみましょう。
★歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、奥歯の噛み合わせの溝などは磨き残しやすい場所です。この部分は特に意識して1本1本を丁寧に磨きます。
★奥歯のまわりは歯ブラシが入りにくい危険ゾーン。
歯ブラシを縦やななめに持ちきちんと当てて磨きます。
★前歯の裏側も磨きにくい場所です。歯ブラシを縦にして、ブラシの先やかかとを使って磨きましょう。
★歯並びが凸凹しているところは、歯ブラシを縦にして、上下に細かく動かして磨きます。
★歯と歯ぐきの境目は、45度の角度に毛先を当て、毛先を入れ込むように小刻みに動かすのがポイントです。

いかがでしたか?きちんと磨いているつもりでも、意外と磨き残しはあるものです。歯科を受診の際は、ご自分のお口の中で磨き残しが発生しやすい場所などを、ぜひお気軽にお尋ねください。毎日の歯磨きが効果的にできると思いますよ!

歯周病予防の正しいセルフケア・4

歯肉の炎症や出血からはじまり、歯を支えているあごの骨が溶け、最終的には大切な歯が抜けてしまう恐ろしい病気、歯周病。そんな歯周病を予防するためには、毎日のセルフケアでプラークを取り除くことが重要です。そこで今回は、これまでお伝えした歯ブラシの選び方や磨くタイミング、磨き方のコツに続き、歯ブラシ以外の清掃用具についてご紹介します!

歯ブラシだけでは不十分!磨けているのは約6割!

歯周病を予防するためには、歯ブラシのケアだけでは不十分ということをご存知ですか?実はおよそ6割しか磨けていないと言われています。すべての歯をきちんと磨くには、歯ブラシ以外の補助用具も必要です。

★歯間ブラシ
自分の歯間に合ったサイズの歯間ブラシを使用し隙間に
たまった汚れを取り除きます。ブラシの角度や持ち手の長
さなどいろいろありますので磨きやすいものを選びます。
★デンタルフロス・糸ようじ
歯間ブラシが入りにくい歯間を磨く際に使います。初め
ての方には取っ手がある糸ようじが使いやすいかもしれま
せん。ゆっくりと前後に動かし汚れを取り除きます。
★タフトブラシ
ブラシの小さいタフトブラシは、細かい場所に上手に入り込みポイントを絞って磨くことができます。
親知らずや歯並びが凸凹しているところ、前歯の裏側などにもピタッと合ってキレイにできますよ。

いかがでしたか?歯ブラシ以外の清掃用具もぜひ使ってみてください。自分に合うものが分からないという時はお気軽にお尋ねくださいね。お口の中を清潔に保ち歯周病を予防しましょう!

よねやま歯科医院院長 米山博彦